誰に伝えるのか、その人は何に困っているのか、何を見せれば理解してもらえるのか。ここまで考えたら、次は「どこで伝えるか」です。ただし、Webで「どこで伝えるか」とは、単に媒体を選ぶことではありません。本当に考えたいのは、「その人が、どこでその情報に出会うのか」ということです。
「探している人」と「たまたま出会う人」は違う
人は、知りたいときに探します。初めて行くお店なら、Googleで検索する人、Googleマップを見る人、Instagramで写真を探す人、SNSの投稿でたまたま知る人。同じお店でも、人によって「最初に見る場所」は違います。
たとえば「旭川 パン屋」と検索している人は、すでに何かを探している途中です。一方、Instagramを眺めていて、おいしそうなパンの写真が流れてくるのは「たまたまの出会い」です。同じ情報でも、探している途中に見るのか、たまたま出会うのかで、伝え方は変わります。媒体を選ぶ前に、「その人は今、どんな状態なのか」を考えます。
場所ごとに役割を決める
それぞれの場所には得意なことがあります。ホームページは情報をまとめて置いておく場所、SNSは日々の活動や新しい情報を届ける場所、オンラインショップは商品を見て購入までつなげる場所、Googleマップは場所や営業時間など来店前に必要な情報を確認する入口です。
大事なのは「どれが一番いいか」ではなく、「何のために、どこを使うか」です。たとえば、SNSで知る→ホームページで理解する→場所や予約方法を確認する→問い合わせる・来店する、という流れを作ることもできます。「見つけてもらう場所」と「詳しく知る場所」は、違っていてもいいのです。
全部の場所で、全部を伝えなくていい
Instagramも、Facebookも、Xも、Threadsも、YouTubeも、ホームページも。理屈では全部できますが、一人や少人数で事業をしているなら、続けること自体が大きな負担になることがあります。「全部やる」より「役割を決める」ほうが、続けやすい場合があります。
「今はInstagramが流行っているから」「みんなホームページを持っているから」という理由だけで媒体を増やすと、いつの間にか「更新すること」が目的になってしまいます。その媒体を使うことで何が良くなるのか、を考えたいところです。
まとめ
「どこで伝えるか」は、「どの媒体が人気か」で決めません。その人がどこで情報を探し、どこで理解し、どこで判断し、どこで行動するのか。その流れに合わせて場所を選びます。今使っている媒体を、「どこで知ってもらうか」「どこで理解してもらうか」「どこで問い合わせてもらうか」という役割で一度見直してみてください。増やす前に、役割を決める。それもWeb整理の大事な仕事です。
