旭川では、季節や会場によってさまざまなフリーマーケットが開催されます。家庭の不用品、古着、雑貨、ハンドメイド、コレクション。出店する人も買い物をする人も、マルシェとは少し違います。「何か面白いものがないかな」という気持ちで会場を歩く人も多く、そこで偶然の出会いが生まれます。そして、この「偶然の出会い」は、Webとの相性が意外と面白いところがあります。
フリーマーケットは「検索する前の人」が来る
インターネットで買い物をするとき、多くの場合は「これが欲しい」という目的があります。検索して、比較して、購入する。一方、フリーマーケットでは「何かないかな」という状態で会場を歩くことがあります。予定していなかった商品を見つけ、思わず手に取り、出店者と話す。フリーマーケットは、「検索して探す」前の出会いが生まれる場所です。これはWebだけでは作りにくい接点です。
「また欲しい」と思ったとき、どうやって探してもらう?
フリーマーケットでは一点ものや数量限定の商品が出ることがあります。その場では買わなかったとしても、後になって「やっぱり買えばよかった」「この人、また出店するかな?」と気になることがあります。ところが、フリマで出会った相手の名前を覚えていないこともあります。ここでWebが役立ちます。屋号やSNS、オンラインショップ、ホームページ、次回出店情報のどれかが分かれば、後からもう一度探すことができます。全部を用意する必要はありません。「もう一度会える場所を一つ作る」だけでも十分です。また、出店後にSNSへ「今日はフリマでした!」と投稿するのは活動記録として良いのですが、それだけだと後から見た人には「何を売っている人なのか」が分かりません。「旭川の○○フリマに出店しました。古着と雑貨を中心に販売しています」というように活動内容を一緒に残し、プロフィールやショップページにつながれば、「イベント記録」から「次の接点」へ変わります。
フリマ出店は「テスト販売」にもなる
小さな事業者にとって、フリーマーケットや小規模イベントは「実際に人へ見せてみる」場所として使えます。どの商品を手に取るのか、どんな質問をされるのか、どんな説明をすると伝わるのか。ネット上だけでは分からないことが見えてきます。「売れなかった」も情報になります。値段が分かりにくかったのか、商品が何なのか伝わらなかったのか、そもそも客層が違ったのか。もちろん天候や来場者数など外部要因もあるので一度の結果だけで判断する必要はありませんが、現場で得た反応をホームページの商品説明やSNSの投稿、プロフィールに反映する材料にできます。出店写真も、いつ、どこで、何を販売したかを簡単に添えれば、「実際に活動していることを伝える記録」として使えます。
まとめ
フリーマーケットでは、一点ものが売れれば、その商品はもう戻ってきません。でも、「その商品を売った人」との接点は残せます。屋号、写真、活動記録、SNS、ショップ。商品はなくなっても、こうしたものは残り、次の商品や次のイベントにつながっていきます。大切なのは、フリマで生まれた偶然の出会いを、その場だけで終わらせないこと。イベントで会う、検索する、WebやSNSを見る、また買う、次のイベントで会う。そんな小さな循環ができれば、フリーマーケットは「売る場所」から「次の関係が始まる場所」へ変わります。これも、小さな事業者にとってのWeb整理です。
