大きなイベントは、会場だけで完結しているわけではありません。人が動けば、検索が生まれ、街のあちこちに新しい接点ができます。旭川の冬を代表するイベントの一つが旭川冬まつりです。毎年多くの人が会場を訪れ、雪や氷を使った展示、ステージ、イベントなどを楽しみます。イベント当日はもちろん会場が主役ですが、Webや地域の商圏という視点から見ると、もう少し広い範囲で考えることができます。旭川冬まつりは、「会場に人を集めるイベント」だけではなく、「旭川で人が動く理由」をつくるイベントでもあります。
まず、イベントが起こすのは「人の移動」
イベントが開催されると、人が普段とは違う場所へ移動します。会場へ向かう人、駅を利用する人、周辺で食事をする人、買い物をする人、宿泊する人、イベントの前後に別の場所へ行く人。たとえば冬まつりを目的に旭川へ来た人が、「せっかくだから旭川駅周辺を歩こう」「近くでランチを食べよう」「帰る前にお土産を見よう」と考えることがあります。そこでスマートフォンを開き、Google検索やGoogleマップ、Instagram、SNSの投稿を見ます。こうして、イベントとは直接関係のないお店にも「検索されるチャンス」が生まれます。
ここで重要になるのが「検索される準備」
イベントがあるからといって、自動的に周辺のお店が検索結果に出てくるわけではありません。人が増えることと、見つけてもらえることは別です。イベントによって地域に人が来ても、その人が自分のお店を知らなければ、来店にはつながりません。だからイベント前に確認したいのは、派手なキャンペーンではありません。Googleマップの情報、営業時間、定休日、住所、駐車場、ホームページ、InstagramなどのSNS、商品・サービスの内容。こうした基本情報です。また、大きなイベントがあると「旭川冬まつり 周辺 ランチ」「旭川 冬 イベント」「旭川 観光 冬」のように検索する言葉も増えます。ここでも重要なのは、「冬まつり」という言葉をページに大量に入れることではなく、その検索をする人が次に何を知りたいのかを考えることです。Googleマップ上の営業時間が違っていたり、写真が何年も前のままだったりすると、初めて訪れる人の判断材料になってしまいます。
「旭川冬まつり」と自分のお店を無理につなげなくてもいい
「イベントがあるから投稿しなきゃ」「冬まつりのハッシュタグを付けなきゃ」と考える必要は必ずしもありません。関係のないお店が無理にイベントへ便乗すると、情報として不自然になることもあります。大切なのは、「冬まつりで旭川に来た人に、自分のお店が関係する理由はあるか?」と考えることです。会場から近い、イベント前後に利用しやすい、観光客が利用しやすい、お土産になる商品がある、家族連れに向いている、冬に需要のあるサービスを提供している。実際の関係があるなら、それを分かりやすく伝えればいいのです。
まとめ
イベントは数日で終わります。でも、そのイベントについて検索された情報や、SNSに投稿された写真、そこで知ったお店の名前などは、その後も残ります。イベントで初めて知った人が、後日Googleで検索し、SNSやホームページを見て、別の日に来店する。こうした流れもあります。今回の記事で言いたいのは「旭川冬まつりに便乗して宣伝しましょう」という話ではありません。「地域で人が動くとき、自分の事業には何が起きるのか」を考えてみよう、という話です。ホームページ、Googleマップ、SNS、検索結果。この4つを一度見直してみるだけでも、イベントとの付き合い方は少し変わります。イベントに合わせてWebを作るのではなく、人が動く前にWebを整えておくことが、まず大切なのです。
