商店街でイベントが開催されると、普段とは少し違った景色になります。イベントを目的に訪れる人が増えたり、普段は入らない場所まで歩いてみたりすることがあります。でも、商店街イベントの価値はイベントそのものだけではありません。「人が商店街を歩く理由が増える」ということ自体が、周辺の小さな事業者にとって一つの変化になります。今回は、「イベントに出店する人」だけではなく、「その地域で普段から営業している人」という視点から考えてみます。
「イベントに出ていないから関係ない」は、少し違う
自分の店がイベントに出店していなくても、イベントを見に来た人が周辺を歩き、飲食店を探し、カフェを探し、買い物をするという行動が生まれる可能性があります。もちろん、すべてのイベントで周辺店舗の利用が増えるとは限りません。規模や場所、時間帯、天候、来場者の目的によって状況は変わります。だから「イベントがある=必ず売上が増える」と考えるのではなく、「普段と違う人が、その地域を歩く可能性がある」くらいに考えるほうが自然です。
そこで重要になるのが「周辺のお店を見つけられるか」です。イベントに来た人が「このあとどこかでお昼を食べよう」と思ったとき、スマートフォンで「旭川 ランチ」「近く カフェ」などと検索したり、Googleマップで周辺のお店を見たりします。このとき、営業時間が古い、写真が何年も更新されていない、何のお店なのか分からない、となると、近くまで人が来ても選ばれる前に離れてしまう可能性があります。
「商店街にあります」だけでは、まだ足りない
場所を伝えることは大切ですが、お客様が知りたいのは場所だけではありません。「何のお店?」「何が買える?」「どんな雰囲気?」「今日は営業している?」「初めてでも入って大丈夫?」という疑問があります。「どこにあるか」+「何があるか」の両方が必要です。
また、商店街イベントは「地域名」で検索されるきっかけにもなります。イベント名を知らなくても「旭川 イベント」「旭川 今日」など地域名を含む検索をする人がいます。自分の店だけを検索してもらうという考え方だけではなく、「地域が検索されたとき、自分の店にもたどり着けるか」という視点もあります。新しくできた店にも、昔からあるお店にも同じことが言えます。長く営業していることと、Web上で見つけてもらいやすいことは別で、「今も営業しています」「今はこういう商品があります」という現在の情報を整理しておく意味があります。
イベント当日に投稿するなら「自分との関係」を書く
商店街イベントの開催日に「今日はイベントです!」だけを投稿するより、自分のお店とイベントがどう関係しているのかを書いたほうが分かりやすくなります。たとえば、イベント当日も通常営業している、イベントの前後に利用できる、会場から歩いて近い、今日はこういう商品を用意している、といったことです。もちろん、本当に関係がある場合だけで構いません。
まとめ|「商店街に人が来る」と「自分が見つかる」は別
商店街イベントは、人が地域を歩くきっかけになります。でも、人が増えることと、自分のお店が見つかることは別です。イベントのたびにホームページを作り直す必要はなく、普段使っているWeb情報をイベントの日にも使える状態にしておくほうが効率的です。イベント前に、Googleマップの営業時間と基本情報、店舗写真、何のお店なのか一目で分かるか、価格やサービスが確認できるか、当日の営業状況が分かるか、ホームページやSNSから次の情報へ進めるか。このあたりを確認しておけば、「見つけてもらったあとに困らないWeb」に近づきます。イベント対策というより、普段のWeb整理。その積み重ねが、地域の店として見つけてもらう土台になります。
