「閉店」というニュースから考える、店の情報をWebに残すということ|旭川の小さな事業者のWeb整理

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お店が閉店すると、営業は終わります。でも、Web上にある「その店の情報」まで、すぐに消す必要があるのでしょうか。旭川でも、ときどき「○○店が閉店した」というニュースやSNS投稿を目にします。長く営業していたお店なら、「昔よく行っていた」「ずっと気になっていたけれど、結局行けなかった」という人もいるでしょう。閉店すると店名で検索されたり、Instagramに写真が残っていたり、Googleマップに情報が残っていたりします。そこで考えてみたいのが、「閉店した店の情報は、どこまでWebに残しておくべきなのか?」ということです。

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閉店しても、検索される

意外と見落とされるのがここです。お店が閉店したからといって、その翌日から検索されなくなるわけではありません。むしろ閉店後に「○○店って閉店したの?」「○○店はいつ閉店した?」「昔あった○○店」「○○店の跡地はどうなった?」と検索されることがあります。「営業終了」と「情報の役割が終了する」は、同じではありません。

Web上に残る情報は「営業案内」だけではないのです。その店がどこにあったのか、どんな商品やサービスを扱っていたのか、どんな人が営業していたのか、いつ頃から営業していたのか、地域でどんな活動をしていたのか。こうした情報は、その地域に存在していた一つの事業・一つの店の記録でもあります。ただし、「記録だから全部残せばいい」わけでもありません。閉店後も営業中のように見える、電話番号が現在も使えるように見える、予約できるように見える状態が続けば、今度は利用者を混乱させる情報になります。「残す」と「放置する」は違います。閉店したことが分かるように整理しながら、必要な情報を残すことが大切です。

閉店したら、Web上で何を整理する?

もし自分のお店を閉店することになったら、Webについても「閉店作業」が必要になります。①営業情報(営業時間、定休日、予約、注文、販売など)、②閉店情報(閉店日、閉店したこと、必要に応じて理由や今後について)、③記録(店舗の歴史、写真、商品、活動、イベントなど)、④今後の案内(移転、別事業への変更、SNSの継続、新しい連絡先など)。この4つをごちゃ混ぜにせず、「現在の利用者に必要な情報」と「過去を知りたい人のための情報」に分けると、かなり整理しやすくなります。

ホームページは「閉店しました」で終わらせなくてもいいものです。「○○店は、○年○月○日をもって閉店しました。」という案内を最初に表示し、その下に店舗の歴史や活動記録を残す方法もあります。もちろん、個人情報や契約、権利関係など残してはいけない情報もあるので、「とりあえず全部残す」ではなく、何を残すのかを選ぶことが必要です。Googleマップについても、現在営業しているように見えない状態にする必要があり、ここはGoogleの仕組みに従って対応します。「記録として残したい」という気持ちだけで判断せず、現在の利用者を混乱させないことを優先したいところです。SNSも同様で、投稿そのものは店の記録になりますが、営業中と誤解されないようプロフィールなどで閉店を明確にする必要があります。

まとめ|閉店した店の情報をどう残すかは、「Webの終わらせ方」の話でもある

新しくお店を始めるときは「ホームページを作ろう」「Instagramを始めよう」と考えますが、事業を終えるときのWebについては、意外と考える機会がありません。閉店は事業の終わりですが、Web上では「終わったことを正しく伝える」という最後の仕事があります。そしてその先には、「その店が存在したことを、必要な範囲で残す」という選択肢もあります。これは今営業している店にも関係する話です。移転、営業時間の変更、業態変更、店名変更、オンライン販売だけにする、別の事業に移行する。事業が変われば、Web上の情報も変える必要があります。「Webは作って終わり」ではなく、「事業の変化に合わせて整理し続けるもの」なのです。旭川のようにたくさんのお店が生まれて、変わって、また新しいお店ができていくまちでは、こうした情報も少しずつ地域の記憶になっていくのかもしれません。「作る」だけではなく、「更新する」「変える」「終わらせる」「残す」。そこまで考えて、はじめてWebを整理したと言えるのではないでしょうか。

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