開業した。Instagramも始めた。名刺も作った。Googleマップにも登録した。ホームページも、そろそろ必要かもしれない。でも、ふと考える。「……結局、次は何をやればいいんだろう?」旭川で創業したばかりの方なら、これはかなりよくある悩みだと思います。実際、旭川市でも創業3年以内の個人事業主などを対象に、販路開拓や情報発信を含むスタートアップ支援が行われています。「どうやってお客様に知ってもらうか」を考える時期は、決して特別なことではありません。ただ僕なら、いきなりホームページを作ったりInstagramを毎日投稿したりはしません。まず「何を使うか」ではなく、「お客様がどうやって自分を知るのか」を整理します。
創業すると、なぜWebが急に難しくなるのか
開業すると一気にやることが増えます。ホームページ、Instagram、Facebook、Googleマップ、LINE、ネットショップ、予約システム、名刺、チラシ、広告、口コミ。しかも周りを見るとみんな何かやっています。「Instagramは毎日投稿」「ホームページはSEOが大事」「Googleマップをやったほうがいい」「LINEも必要」「今はAIも」。これでは何から手をつければいいのか分からなくなります。小さな事業では使える時間もお金も限られています。最初から全部を完璧にする必要はなく、むしろ最初に全部やろうとすると、どれも中途半端になりやすい。「何をやるか」より「今、一番詰まっているところはどこか」を見ます。
お客様が来るまでを一枚にしてみる
例えば美容室なら、Instagramで知る、Googleで店を調べる、ホームページや口コミを見る、料金・メニューを確認する、予約する、来店する。こう並べると、Instagramだけ頑張ればいいわけでも、ホームページだけ立派に作ればいいわけでもないことが分かります。役割で分けると、Instagramは知ってもらう、Googleマップは近くの候補として見つけてもらう、ホームページは詳しく理解してもらう、口コミは他の人からの評価を確認してもらう、LINE・予約システムは次の行動につなげる。もちろんすべての事業がこの通りではありませんが、「それぞれのツールには役割がある」と考えるだけでかなり整理しやすくなります。おしゃれなホームページでも、誰に向けたものか、何をしてくれる人なのか、いくらなのか、次に何をすればいいのかが分からなければ、見た人は判断できません。
創業3年以内なら、まずこの5つを整理してみる
①誰に来てほしい?(「誰でも歓迎」ではなく、できるだけ具体的に)②何をしてくれる?(商品名だけでなく、お客様にとって何が変わるのか)③なぜあなたを選ぶ?(価格以外に、選ばれる理由は何か)④今、お客様はどこから来ている?(紹介、Instagram、Google、イベント、チラシ、既存客など)⑤次に何をしてほしい?(電話、予約、LINE、来店、購入、問い合わせなど)。この5つが決まるだけでも、必要なWeb施策はかなり変わります。ブランドはロゴだけで作るものではなく、写真、言葉、価格、接客、店の雰囲気、SNS、ホームページ、口コミの全部が少しずつ「この人にお願いすると、どんな体験ができるのか」という印象を作っていきます。
「集客できない」という一言の中にも、見つかっていない、興味を持たれていない、詳しく調べてもらえていない、不安が残っている、問い合わせ・予約まで進まない、といくつもの原因があります。投稿数を増やす前に、どこでお客様が止まっているのかを見つけること。創業直後は「何が一番売れるのか」「どんなお客様が本当に来てくれるのか」がまだ分かっていないこともあるので、最初から全部を固定せず、小さく試す、反応を見る、整理する、必要なところに投資する、という進め方もあります。ホームページが必要なら作る。必要なければ今は作らないという選択もする。「何を作るか」より「何が必要なのか」を先に考える。それが、旭川で「Webを作る人」ではなく「Webを整理する人」としての僕の考え方です。
