ホームページを持っている。InstagramもFacebookも更新している。Googleマップにも登録し、ブログも書いている。それなのに「思ったように成果につながらない」。これは小さな事業ではかなりよくある悩みです。この状態になると、「もっと投稿しなければ」「フォロワーを増やそう」「広告を出そう」「ホームページを作り直そう」「新しいSNSを始めよう」と、新しいことを考え始めます。でも、今必要なのは何かを追加することではなく、「今あるものが、ちゃんとつながっているか」を確認することかもしれません。
まず、「成果」とは何なのか
「成果が出ない」と言っても、何を成果とするかで意味が変わります。問い合わせ、予約、来店、販売、認知、「この人に相談したい」と思ってもらうこと、既存のお客さんに忘れられないこと。これらは全部「成果」ですが、同じものではありません。Instagramの目的が「知ってもらうこと」なら、投稿を見られること自体に意味があります。一方、予約を増やしたいなら、見られた後に予約まで進める仕組みが必要です。「見られた」=「売れた」ではなく、「フォローされた」=「問い合わせが増えた」でもありません。
最初に見る5つの場所
僕なら、いきなり投稿内容を変えません。まず次の5つに分けて見ます。
1. 目的:何のためにWebやSNSをやっているのか。「やったほうがいいと言われたから」で始めていると、途中で判断ができなくなります。この投稿を見た人に、最終的に何をしてほしいのかを考えます。
2. 相手:誰に届いているのか。全国からフォロワーが1万人集まっても、旭川で店舗を経営していて実際に来店できる人がほとんどいなければ、来店という成果には直結しません。逆にフォロワーが500人でも、その中に近くの「今まさにサービスを探している人」がいれば十分に価値があります。数字の大きさだけで成果を判断しないことが、小さな事業では特に大切です。
3. 内容:見た人が「自分に関係ある」と思えるか。「新しいメニューができました」だけより、「仕事帰りでも受けやすいように、夕方の時間帯に新しいメニューを追加しました」と相手の状況まで書いたほうが、「自分に関係がある」と感じる人が出てきます。
4. 導線:見た後の「次」があるか。投稿を見て「へえ、こんなお店があるんだ」と思っても、プロフィール、ホームページ、料金、場所、予約、問い合わせへの道が用意されていなければ「見て終わり」になります。「見つける→知る→比べる→信頼する→行動する」という流れで考えます。
5. 確認:何が起きているのか確認しているか。どこから見に来ているか、何を見ているか、どこで離れているか、問い合わせや予約につながっているか、から始めれば十分です。実際のお客さんに「どこで知りましたか?」と聞くことも、意外な発見があります。
足し算から始めない
成果が出ないと、新しいSNSを始める、投稿数だけ増やす、フォロワー数だけ追いかける、ホームページをすぐ作り直す、よく分からないまま広告を出す、といった足し算をしたくなります。必要になる場合もありますが、「なぜ今それをやるのか」が説明できない状態なら、一度止まったほうがいいと思います。「成果が出ない→新しいことを始める」ではなく、「成果が出ない→どこで止まっているかを見る」です。チェックとして、目的を一言で説明できるか、誰に見てほしいか決まっているか、投稿からホームページや商品・サービスにつながっているか、料金・場所・予約方法など判断に必要な情報があるか。チェックがつかなかったところが、「今、整理する場所」です。
まとめ
WebやSNSは、頑張った量だけで決まるものではありません。Instagram、ホームページ、Googleマップ、ブログがそれぞれバラバラに存在するより、「見つけてもらう→知ってもらう→詳しく知ってもらう→信頼してもらう→問い合わせ・予約・購入」という流れができているほうが、ずっと分かりやすくなります。大切なのは「増やす」より「つなぐ」こと。成果につながらないときは、目的・相手・内容・導線・確認の5つに分けて、どこで止まっているのかを見るところから始めてみてください。
