業種が違っても、Web整理で考えることは同じ|小さな事業のWeb整理まとめ

SI — Structural Intelligence

飲食店、美容室・サロン、ハンドメイド・作家、小売店、士業・専門家、講師・コンサル、建築・工務店、宿泊・観光、イベント・教室、農業・食品、企業・BtoB、個人事業主。このシリーズでは、さまざまな業種について「検索されたとき、何を見られているのか」を考えてきました。業種が違えば、必要な情報は当然違います。飲食店ならメニューや営業時間、美容室なら施術内容や料金、工務店なら施工事例や対応エリア、生産者なら商品や購入方法、教室なら開催日時や参加方法。では、業種が違うから、Webの考え方も全部違うのでしょうか。私は、そうは思いません。

目次

結論は「作ること」ではなく「伝わる状態」を作ること

ホームページを作る、Instagramを始める、Googleマップを登録する、LINE公式アカウントを作る、ネットショップを作る。どれも手段であって、それ自体が目的ではありません。Webの目的は、「必要な人が、必要な情報にたどり着き、自分に関係があると分かり、次の行動ができる状態」をつくることです。

ホームページがあっても、「何をしているのか分からない」「誰向けなのか分からない」「料金が分からない」「どうやって申し込むのか分からない」という状態なら、「ある」ことと「伝わる」ことは別です。Instagramを毎日更新していても「結局、何をしている人なの?」となれば同じです。「存在すること」と「伝わること」は、同じではありません。

考える順番は、6つに戻ってくる

検索する人は、あなたのことを知りません。初めてのお客さんは名前や屋号を知らないかもしれないので、「旭川 ランチ」「旭川 ハンドメイド」「旭川 税理士」のように、自分が探しているものから検索します。だからWebを整えるときには、「自分は何を言いたいか」だけではなく「相手は何を探しているか」を考える必要があります。

業種別に見てきましたが、結局はこの6つに戻ってきます。誰に伝えるのか。その人は何に困っているのか。何を伝えれば「自分に関係ある」と思うのか。何を見せれば理解できるのか。どこで伝えるのか。どうやって次の行動につなげるのか。飲食店でも、美容室でも、農家でも、個人事業主でも、企業でも、考える順番はそんなに変わりません。

まず書いてみる10項目

「難しいことは分からない」という場合は、まず次の10項目を書いてみてください。誰に:どんな人に利用してほしい?/何を:何を販売・提供している?/悩み:どんな困りごとに応えられる?/特徴:どんな特徴がある?/場所:どこで利用できる?/料金:いくらくらい?/実例:実際に何をしてきた?/現在:今も活動していることが分かる?/利用方法:どう申し込む・買う・予約する?/次の行動:見た人に何をしてほしい?

これを書くだけでも、「ホームページを作らなきゃ」という話から、「何が足りないのかを整理しよう」という話に変わります。たとえば「Web関係の仕事をしています。ホームページ制作やSNSなど、いろいろ対応しています」だけでは、誰向けか、何を頼めるのかが残ります。でも「旭川・近郊の小さな事業者向けに、ホームページ制作やWeb・SNSの情報整理をサポートしています」と整理すれば、一文でかなり見えやすくなります。「何でもできます」と全部同じ強さで並べると見る人が判断できなくなるので、「何を中心にしているのか」を先に見せ、情報を減らすのではなく順番を整理します。

「分からない」を一つずつ減らす

SNSを増やす前に、今ある情報を見直すことも大切です。「この人は何をしているのか」「自分に関係があるのか」「どうやって利用するのか」を理解できる状態が曖昧なまま発信場所だけ増やしても、情報が増えるだけになってしまうことがあります。足りないのは「発信量」ではなく、「整理」かもしれません。

小さな事業者は、一人で商品を作り、接客し、営業し、経理し、SNSを更新し、ホームページを管理し、問い合わせに返信することもあります。だからこそ情報を整理しておくこと自体が、仕事を助ける仕組みになります。「料金はいくらですか?」「場所はどこですか?」「予約はどうすれば?」と毎回聞かれることも、Web上に分かりやすく整理しておけば減らせる可能性があります。Webは新しいお客さんを集めるためだけのものではなく、今の仕事を少し楽にするための道具でもあります。

まとめ

SEOというと「Googleで上位に出すこと」と考えがちですが、検索で見つかった後、何が起きるのかも忘れてはいけません。検索→見つかる→内容が分かる→自分に関係があると分かる→不安が減る→問い合わせ・予約・購入・来店。この流れ全体がWeb整理です。

事業者は自分の仕事についてたくさん知っているからこそ、「これは当然分かるだろう」と思ってしまいます。でも初めて見る人は、屋号も、場所も、商品の名前も、料金も、どんな人がやっているのかも知りません。「知っている人には分かる」ではなく「初めて見た人にも分かる」ところまで整理する。すべてのページを完璧に作る必要はなく、何をしているのか、誰向けなのか、どこで利用できるのか、いくらくらいなのか、どうやって利用するのか、今も活動しているのか。このあたりの「分からない」を一つずつ減らすだけでも、立派なWeb整理です。作る前に整理する。発信する前に、誰に伝えるかを考える。見つけてもらうだけでなく、分かってもらう。そして、分かってもらった先に「次の行動」を用意する。業種が違っても、ここは変わりません。自分の事業の場合はどこから整えればいいか分からないときは、松井構造室のWeb整理相談で一緒に整理することもできます。

ホームページを作ったのに問い合わせが来ない店向け『Web整理相談』— 誰向けか・何を頼めるか・どこから連絡するかを、伝わる順番に整えます。

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