「ターゲットを明確にしましょう」と言われても、小さな事業では「どうやって決めればいいの?」となりがちです。20代女性、30代の主婦、旭川市内の人、経営者……と細かく設定し始めると、かえって分からなくなることもあります。最初から理想のお客様像を完璧に作らなくても大丈夫です。それよりも「その人は、どんなときに自分の情報を探すのか」を考えるほうが、Web整理では役に立ちます。
「誰に届けるか」は、年齢や性別だけではない
たとえば美容室の「30代女性」という設定だけでは情報が足りません。同じ30代女性でも、初めて美容室を探している人、今の店を変えたい人、旭川に引っ越してきたばかりの人、Instagramで知った人、料金を比較している人では、必要とする情報が違います。属性よりも「今、何を知りたくて検索しているのか」のほうが、ホームページの内容を考えるうえでは重要です。そこで最初に「困っている場面」を考えます。「ホームページを作りたいけれど何を書けばいいか分からない」「SNSを始めたけれど何を投稿すればいいか分からない」「サービス内容をうまく説明できない」といった困りごとが見えれば、載せるべき情報も見えてきます。
「検索する瞬間」と「いつ」を考える
もう一つの見方が「検索する瞬間」です。「旭川 パン屋」と検索する人は、今から行ける店や営業時間を知りたいのかもしれません。「旭川 パン屋 開業」なら目的はまったく違います。同じ言葉でも、検索している状況によって必要な情報は変わります。さらに「いつ」を加えます。初めて知ったとき、料金を比較するとき、予約する直前、お店へ行く直前、問い合わせの前。同じ人でもタイミングによって欲しい情報は変わり、初めての人には「何をしている事業か」が、予約直前の人には料金や場所、予約方法が重要になります。だからホームページは、情報をたくさん載せることではなく、段階ごとに優先順位をつけることが大切です。
実際のお客様から逆算し、決め直しも前提にする
すでにお客様がいるなら、実際に来てくれた人を観察する方法があります。どこから知ったのか、何を見て問い合わせたのか、何に困っていたのか、なぜ選んだのか。想像していなかった発見があります。「全員に届けたい」も悪くありません。最初は広めに考え、そのうえで「特に困っているのは誰か」「特に役立つのはどんな場面か」を少しずつ見つけていけばいいのです。そして「誰に届けるか」は一度決めたら終わりではありません。新商品、サービス変更、移転などで自然に変わっていきます。答えを決める作業というより、「今、自分の事業が誰の役に立っているのかを確認する作業」と考えるくらいがちょうどいいと思います。
まとめ:迷ったら4つを書いてみる
(1)どんな人が自分の商品・サービスを必要とする?(2)その人は何に困っている?(3)どんなタイミングで情報を探す?(4)そのとき何を知りたい?この4つだけでもかなり整理できます。「30代女性」のような属性だけでなく、「初めてサービスを知って、問い合わせるか迷っている人」のように状況まで考える。すると、ホームページに何を書けばいいのかも見えてきます。
