ホームページ、Instagram、SEO、Googleマップ……。やることが多すぎて、「結局、何からやればいいの?」となっていませんか。「ホームページを作ったほうがいい?」「Instagramを始めたほうがいい?」「AI検索にも対応したほうがいい?」小さな事業をしていると、こんな状態になることがあります。やることがないわけではなく、むしろ多すぎる。調べれば調べるほど新しい「やったほうがいいこと」が出てきて、最後に「で、私は何をやればいいの?」となる。僕はこの状態を「情報不足」ではなく「情報が整理されていない状態」だと考えています。
「分からない」の正体は、優先順位が決まっていないこと
「何をやればいいか分からない」=「知識がない」とは限りません。今は情報が多すぎるのです。Instagram集客、SEO対策、Googleマップ、LINE、ショート動画、AI活用、Web広告。どれも間違いではありません。問題は、「自分の事業の場合、どれを優先すればいいのか」が分からないことです。ここを飛ばして「とりあえずInstagramを始めよう」とすると、投稿だけが増えて仕事につながらないことがあります。「何をするか」の前に、「何のためにするか」を整理します。
最初に整理する5つ
僕なら、いきなりツールを選びません。まず次の5つを整理します。
1. 何を売っているのか:商品名だけではなく、何を提供するのか、どんな特徴があるのか、どんな悩みを解決するのか、なぜ自分が提供しているのかまで。「自分は何をしている事業なのか」を整理します。
2. 誰に届けたいのか:「20代女性」「地域の人」といった属性だけでなく、「ホームページを作ったけれど問い合わせが来ない人」「開業したばかりでWeb周りを何から始めればいいか分からない人」のように、どんな状況の人なのかまで考えます。
3. その人は何に困っているのか:「ホームページに何を書けばいいか分からない」「投稿が続かない」「検索で見つけてもらえない」「Web業者に何を相談すればいいか分からない」など、自分が言いたいことではなく、相手が困っていることです。
4. どこで自分を知ってもらうのか:ここで初めてWebやSNSを考えます。地域のお店ならGoogleマップ、写真で魅力が伝わるサービスならInstagram、専門的な悩みを検索する人が多いならGoogle検索やブログ、既存のお客さんとの関係を深めたいならLINE。「Instagramをやるか?」ではなく、「お客さんはどこで自分を見つけるのか?」から考えます。
5. 知ったあと、どこに来てもらうのか:ホームページを見る、商品ページを見る、予約する、LINEに登録する、電話する、店舗に来る。「見つけてもらう場所→詳しく知ってもらう場所→行動してもらう場所」を分けて考えると整理しやすくなります。
この5つが整理されると、「何をやるか」はかなり絞れてきます。
「全部やる」が一番危ない
何をやればいいか分からないとき、よくあるのが「じゃあ全部やろう」です。でも小さな事業では運用する人が限られています。店主一人、夫婦二人、スタッフ数人。その状態で10個の媒体を動かせば、それぞれが薄くなります。できることを増やすより、「やらないこと」を決める。「Instagramは必要そうだけど、今はGoogle検索から来る人を優先する」「TikTokより先にホームページの情報整理をする」「広告を出す前に問い合わせページを整える」。これは「やらない」ではなく「今はやらない」という判断で、この違いはかなり大きいです。
まとめ
始める順番は、事業を整理する→情報を整理する(営業時間、料金、商品、サービス、アクセス、予約方法などを揃える)→見つけてもらう場所を決める→受け皿を作る(ホームページや問い合わせページなどを整える)→発信する→反応を見て整理し直す、です。WebやSNSの話はツールの話になりがちですが、本来は逆です。地域のお客さんに知ってもらいたい→Googleマップや地域検索が重要かもしれない、商品の雰囲気を伝えたい→Instagramが役立つかもしれない、というように、目的が先で手段が後。「みんながやっているからやる」ではなく「自分の事業に必要だからやる」。ここから始めるのが、いちばん遠回りしにくい方法だと思います。
