「SNSを始めたけど、何を投稿すればいいのか分からない。」これは、小さな事業をしている人からよく出てくる悩みの一つです。ネタを探して、投稿を考えて、写真を選んで、文章を書いて。それだけでけっこう疲れます。SNSの投稿は、「投稿ネタを探す」より「普段の仕事の中にある情報を見つける」ほうが続けやすい。僕はそんなふうに考えています。
まず「何のために投稿するのか」を考える
SNSを始めると、つい「毎日投稿しなきゃ」と考えます。でも、投稿すること自体が目的になってしまうと、だんだん苦しくなります。商品を知ってもらう、お店を知ってもらう、人柄を知ってもらう、活動を知ってもらう、Webサイトや店舗につなげる。目的によって、投稿する内容も変わります。
投稿できるものは、意外と多い
「新商品のお知らせ」だけを投稿しようとすると、すぐにネタがなくなります。でも仕事を分解してみると、投稿できることはたくさんあります。商品・サービス、その制作・準備の様子、仕事への考え方、よくある質問、お客さんとのやり取りから分かったこと、日々の活動、お知らせ、自分自身のことです。
「役に立つ情報」だけを考えなくてもいいのです。お店を探している人にとっては、「今日はこんな商品があります」「今日はここで営業しています」「今月はこのイベントに出ます」という日常の情報も立派な情報です。完成した商品やサービスだけを見せようとすると投稿するタイミングが限られますが、試してみた、失敗した、やり方を変えた、悩んだ、工夫した、完成した、という「作っている途中」も投稿になります。その過程を見せることで、完成品だけでは分からない人や仕事のことが伝わります。
お客さんから聞かれたことも、投稿の材料になります。「これってどう使うんですか?」「予約は必要ですか?」「どこで買えますか?」仕事をしていると同じような質問を何度も聞かれますが、それは他の人も知りたい情報かもしれません。一度きちんと投稿しておけば、次に同じ質問をされたときにも役に立ちます。「人」を見せる投稿も大切です。商品だけが並んでいるSNSでは、何を売っているのかは分かっても、「どんな人がやっているのか」は分からないかもしれません。なぜ始めたのか、どんなことを大切にしているのか。すべてを話す必要はありませんが、仕事の背景が少し見えると、商品やサービスも「誰かがやっているもの」として見えてきます。
SNSごとに役割を持たせ、積み重ねる
すべてのSNSにまったく同じ文章を投稿する必要はありません。写真を中心に見せる場所、会話をする場所、短い考えを伝える場所、活動を記録する場所。それぞれの特徴に合わせて、同じ出来事でも見せ方を変えます。大切なのは「全部のSNSを毎回埋めること」ではなく、それぞれの場所に合った役割を持たせることです。投稿したものは、その瞬間だけ見られるとは限りません。後からプロフィールを見に来た人が過去の投稿を見ることもあります。どんな人なのか、どんな商品があるのか、普段どんな活動をしているのか。そうした情報が積み重なっていけば、SNSそのものが小さな活動記録になります。逆に、投稿しないものを決めることも大切です。投稿したくないこと、誤解されたくないこと、お客さんに見せる必要がないことをあらかじめ決めておくと、投稿するときに迷いにくくなります。
まとめ
SNSのネタは、外から探してこなくてもいいのです。今日やったこと、今日考えたこと、今日作ったもの、今日聞かれたこと、今日気づいたこと。仕事の中にはすでにたくさんの投稿材料があります。迷ったら、今日仕事で何をしたか、お客さんから何を聞かれたか、仕事でどんな工夫をしたか、どんな商品・サービスを紹介できるか、どんな活動をしているか、自分は何を大切にしているか、今後のお知らせは何か、を振り返ってみてください。「投稿ネタがない」のではなく、まだ投稿材料として見つけられていないだけかもしれません。誰に見てほしいのか、何を知ってほしいのか、どこまでSNSで伝えて、どこからWebサイトに渡すのか。そこが決まると、投稿する内容も少しずつ決まってきます。
