実績が少ないときに信頼を作る方法|数字ではなく「判断する材料」を増やす

SI — Structural Intelligence

「実績が少ないから、仕事を頼んでもらえない。」小さな事業を始めたばかりの人から、そんな話を聞くことがあります。たしかに、実績は信頼を判断する材料の一つです。でも、実績だけが信頼の材料ではありません。実績が少ないなら、「実績が多い人に見せる」のではなく「判断するための材料を増やす」。僕は、そのほうが自然だと思っています。

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信頼を考えるとき、人は実績以外も見ている

仕事を頼む側からすると、初めて会う人のことは分かりません。だから「この人に頼んで大丈夫かな?」と考えます。そのときに見るのは実績だけではありません。何をしている人なのか、どんな考え方なのか、どんな仕事をするのか、どんな人なのか、きちんと説明しているか、自分に合いそうか。こうした情報も、信頼を考えるための材料になります。

「実績」と「経験」は、少し違います。「ホームページを100件作りました」というのは実績です。一方で、仕事として何年もWebに関わってきた、ECサイトを運用してきた、店舗の立ち上げに関わった、自分で失敗して改善してきた、というものは、必ずしも「実績○件」という数字にはなりません。でも、その人が何を経験してきたのかを知るための大切な情報です。

完成品だけでなく、「進め方」と「考え方」を見せる

実績がまだ少ない場合、完成したものだけを見せるのは難しいかもしれません。そんなときは、どう仕事を進める人なのかを見せる方法があります。まず話を聞く→現状を整理する→必要なことを考える→方法を提案する→一緒に確認する→作って終わりにしない。こうした情報があると、依頼する前に「仕事のイメージ」ができます。

「何ができるか」だけでなく「どう考えるか」も伝えます。同じサービスでも人によって考え方は違います。たとえばWeb制作なら、「きれいなホームページを作ります」だけでは分からないことがあります。なぜそのページを作るのか、誰に見てもらうのか、何を伝えるのか、作った後はどう使うのか。こうした考え方を普段から発信しておくことも、信頼を判断する材料になります。

小さな仕事も記録しておきます。「こんな小さなことは、実績とは言えないかな」と考えてしまうことがありますが、初めて見る人にとっては、その小さな仕事こそその人を知る材料になります。店舗のページを一つ整理した、SNSの設定を見直した、商品ページの文章を直した、イベントの情報をまとめた。一つひとつは小さくても、記録が積み重なると「この人はこういう仕事をしてきた」という履歴になります。「丁寧に対応します」という言葉だけでは判断しにくいからこそ、実際にどんな説明をしているのか、どんな記事を書いているのか、どんな仕事をしているのか。普段の発信そのものが、その人の仕事ぶりを見せることになります。

実績が少ないなら、少ないままでいい

実績を増やして見せようとして、実際以上に大きく見せる必要はありません。「まだ始めたばかりです」「これからこういう仕事を増やしていきます」「今はこういう経験があります」。そうやって今の状態を正直に伝える。そのうえで、何ができるのか、どう考えているのか、どう仕事を進めるのかを見せる。僕は、そのほうが長く続く信頼になると思っています。

まとめ

実績が少ないときに必要なのは、「すごく見せること」ではありません。経験、考え方、仕事の進め方、実際の活動、小さな仕事の記録、そして普段の発信。そうした情報を少しずつ見せて、判断できる材料を増やしていくことです。今できることとして、プロフィールを整える、これまでの経験を整理する、仕事の進め方を説明する、考えていることを発信する、小さな仕事も記録する、制作物や活動を見せる、できること・できないことを明確にする、実績を必要以上に大きく見せない、があります。これらは今日から少しずつ始められます。僕も「実績の数字」だけで仕事をしているわけではありません。実績を一枚のページに並べるだけではなく、時間をかけて、その人自身が分かっていく状態をつくる。それも信頼の作り方の一つだと思っています。

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