WebサイトとSNSの役割の分け方|「置く情報」と「届ける情報」を分ける

SI — Structural Intelligence

WebサイトもSNSも、インターネット上にある情報です。だからといって、同じ役割を持たせなくてもいい。「ホームページとInstagram、何が違うんですか?」たまに、そんな疑問を持つ人がいます。僕は「どちらが優れているか」ではなく、「何をどちらに置くか」で考えることが多いです。

目次

Webサイトは「情報を整理して置く場所」、SNSは「今の活動を伝える場所」

Webサイトは、必要な情報をまとめておくことができます。どんな仕事をしているのか、どんな商品・サービスがあるのか、料金はいくらなのか、どこにあるのか、営業時間はいつなのか、予約や問い合わせはどうするのか、どんな人がやっているのか。必要になったときに、必要な情報を探してもらえる。そういう役割を持たせやすい場所です。

SNSでは、日々の出来事や新しい情報を発信しやすい。今日入荷した商品、イベントへの出店予定、制作の様子、営業日の変更、日々の気づき、新しく始めたこと。「今、何をしているのか」を見てもらうには、SNSは使いやすい場所です。

「情報の寿命」も違います。SNSでは新しい投稿がどんどん上に流れていき、昨日の投稿が数日後にはかなり下にあることも珍しくありません。一方でWebサイトは、ページを作って整理しておけば、必要なときに探してもらうことができます。もちろんWebサイトも更新しなければ古くなりますが、「流れていく情報」と「整理して置いておく情報」では性格が違います。

例えば、パン屋さんなら

Webサイトには、お店の基本情報をまとめておく。店舗情報、営業時間、アクセス、商品について、予約方法、問い合わせ先。そしてSNSでは、「今日はこんなパンが焼けました」「明日はイベント出店です」といった、その時々の情報を届ける。こうすると、情報が役割ごとに分かれます。

SNSからWebサイトへつなぐこともできます。SNSだけで全部説明しようとすると、投稿が長くなったり、同じ説明を何度も繰り返したりします。そんなときは、SNSでは興味を持ってもらい、詳しい情報はWebサイトで見てもらう。SNS→「ちょっと気になる」→Webサイト→「なるほど、こういうものなんだ」→問い合わせ・予約・購入。もちろん、すべての仕事でこの流れが必要なわけではなく、仕事に合わせて考えます。同じ内容を、全部の場所に載せなくてもいいのです。Webサイトでは詳しく説明し、SNSではその一部分を切り取って紹介する。同じ情報でも「その場所でどう見せるか」を変えるだけで、役割がはっきりします。

小さな事業なら、なおさら役割を絞る

一人や少人数で事業をしていると、使える時間には限りがあります。すべてのSNSを毎日更新して、Webサイトも頻繁に更新して、ブログも書いて。それが負担になって本来の仕事に影響してしまったら、少し考え直したほうがいい。「どの媒体を使うか」だけではなく「どこまでやるか」まで決めておく。それもWeb整理だと思っています。

まとめ

Webサイトは「必要な情報を整理して置く」、SNSは「今の活動や情報を届ける」。まずはこのくらいの違いから考えてみると分かりやすいと思います。今使っているWebとSNSを並べてみて、Webサイト、Instagram、Facebook、X、その他のSNS、オンラインショップ、Googleマップなどの情報、それぞれについて「ここでは何を伝える場所なのか?」を一言で書いてみます。一言で説明できない場所があれば、そこから整理してみるといいかもしれません。「ホームページとSNS、どっちをやったほうがいいですか?」と聞かれたとき、僕はすぐに答えを決めないようにしています。何を伝えたいのか、誰に伝えたいのか、その人はどこで情報を探すのか、どんな情報が必要なのか。そこまで見てから、Webサイトなのか、SNSなのか、あるいは両方なのかを考えます。媒体を増やすことより、役割を整理すること。そのほうが、小さな事業では無理なく続けられることが多いと思っています。

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