個人事業主の仕事は、会社や店舗と少し違います。会社名や店舗名が知られていなくても、自分の名前や屋号、SNSの名前で活動し、複数のサービスを提供し、紹介を中心に仕事をしている人もいます。そのため、検索されたときに問題になりやすいのが、「この人はいったい何をしている人なのか?」ということです。知り合いなら分かります。でも、初めて検索した人には分からない。この差を埋めるのが、個人事業主のWeb整理です。
名前だけでは検索されない。「何をしている人か」を一文で言えるか
個人事業主の場合、つい自分の名前を中心にWebを作ってしまいます。でも、初めて知る人は名前を知りません。「旭川 Web制作」「旭川 カメラマン」「旭川 パン教室」「旭川 SNS相談」のように、人の名前ではなく、困りごと・サービス・目的から検索することがあります。だから、名前+何をしている人なのか、をセットで考えることが重要です。
「Web関係の仕事をしています」では少し広すぎます。「いろいろ相談に乗っています」でも、何を相談できるのか分かりません。「旭川の小さな事業者向けにホームページ制作をしています」「子ども向けの料理教室を開催しています」のように、「誰に、何をしている人なのか」まで言えると、初めて見た人でも仕事内容を想像しやすくなります。
個人事業主は一人で複数の仕事をしていることもありますが、それをそのまま並べると「結局、何を頼めばいいんだろう?」となります。「中心となる仕事」と「その周辺でできること」を整理して、最初に見えるものを決めるだけでも違います。また、オリジナルのサービス名は、名前の下に「これは何をしてくれるサービスなのか」を普通の言葉で説明を添えます。「誰でも歓迎」より、実際に力になれる相手を具体的にしたほうが伝わる場合もあります。
「旭川」をどこに入れるか、住所をどうするか
地域で活動しているなら、「旭川」という言葉も情報になります。あちこちに無理やり入れる必要はなく、どこで活動しているのか、どこまで対応できるのか、対面なのかオンラインなのかを自然に説明します。「旭川市内で対面相談を行っています。オンラインでは北海道外からの相談にも対応しています」という形なら、活動範囲が具体的に伝わります。
店舗を持たず自宅やレンタルスペース、オンラインで仕事をしている場合、無理に自宅住所を公開する必要はありません。その代わり、オンライン対応、市内の指定場所で対応、訪問型、事前予約制など、「実際にはどうやって利用するのか」を分かるようにします。
プロフィールと料金は「判断材料」
個人事業主のWebではプロフィールが重要ですが、長い自分史にする必要はありません。検索した人が知りたいのは、誰なのか、何をしているのか、どんな経験があるのか、なぜこの仕事をしているのか、どんな相談・依頼ができるのか。プロフィールは「この人に相談して大丈夫そうか」を判断するための材料です。
実績が少ない場合も、実績を無理に大きく見せる必要はありません。これまでの職歴、経験してきた業務、資格・免許、制作物、活動記録、参加したイベント、公開している記事、現在取り組んでいること。事実として出せるものを整理すれば十分です。実際に持っていない資格や、経験していない実績を書くことはできません。
料金も同じです。価格が分からないまま問い合わせることに抵抗を感じる人はいます。内容によって料金が変わる仕事でも、基本料金、参考価格、料金の決まり方、初回相談の料金、追加料金が発生する条件など、公開できる範囲で説明します。目的はすべての価格を固定することではなく、「いくらくらいなのか全く想像できない」状態を減らすことです。あわせて、問い合わせ→ヒアリング→提案→実施のように「相談したら何が起きるのか」の流れを示すと、利用する側の不安が減ります。
まとめ
SNSは人柄や考え方を伝えやすい媒体ですが、情報は流れていきます。料金やサービス内容が変わっている可能性もあるため、「今の基本情報を確認できる場所」をホームページなどに別に用意しておくと安心です。自分の名前、「旭川+業種」「旭川+サービス」「旭川+悩み・目的」で検索してみて、誰なのか、何をしているのか、どこで活動しているのか、誰向けなのか、いくらくらいなのか、どうやって依頼するのかまで分かるかを確認してみてください。個人事業主のWebは「有名になること」より先に、「見つけた人が、自分に関係のある人だと分かること」が大切です。
