「自分の商品やサービスを、うまく説明できない」。仕事そのものはちゃんとできて、お客様にも喜んでもらえているのに、ホームページやSNSに書こうとすると急に難しくなる。そんな悩みは意外と多いものです。いきなり「うまい文章」を作ろうとすると迷いやすくなります。まず言葉を作る前に、提供しているものを整理することから始めます。
「商品名」だけでは、何をしてくれるのか分からない
たとえばサービス名が「Webサポート」でも、ホームページを作るのか、直すのか、SNSを設定するのか、文章を書くのか、相談に乗るのかは分かりません。名前が間違っているわけではありませんが、相手が「自分に必要なものかどうか」を判断するにはもう少し情報が必要です。最初はきれいな文章でなく箇条書きで十分です。「ホームページの構成を考える」「WordPressを設定する」「文章を整理する」「Googleマップの情報を確認する」のように、自分が普段使っている言葉で「何をするか」をそのまま書いてみます。
「何をするか」と「何が変わるか」を分ける
次に考えるのは、それをやると相手に何が起こるのかです。「ホームページの構成を考える」だけでは作業の説明ですが、「どこに何を書けばいいか整理され、初めて見る人にも事業内容が伝わりやすくなる」となると、相手にとっての意味が見えてきます。無理に「売上が上がる」といった大きな効果を約束する必要はありません。実際に提供していることから、どんな変化が起こるのかを考えます。専門用語も同じです。「導線設計」と書いたあとに「Instagramを見た人が、ホームページの商品ページや問い合わせページまで迷わず進めるように、情報の順番を整理すること」と説明すれば、その言葉を知らない人にも意味が伝わります。
「誰の、どんな場面か」と「しないこと」も整理する
同じサービスでも相手によって説明は変わります。「ホームページ制作」でも、事業を始める人、古いサイトを作り直したい人、作ったけれど整理できなくなった人、問い合わせにつながらない人では困りごとが違います。何を売るかだけでなく、どんな状況の人に、どんな場面で役立つのかまで整理すると文章は具体的になります。あわせて、対応しないこと――広告運用はしない、投稿代行はしない、写真撮影はしないなど――を決めておくと、「何でもできます」になりにくく、相談の境界も分かりやすくなります。
まとめ:キャッチコピーは最後でいい
説明に困ったら、(1)何を提供している?(2)誰の役に立つ?(3)どんなときに必要になる?(4)何をすると何が変わる?(5)どこまで対応する?の5つを箇条書きで書いてみてください。言葉は、整理された材料を短くまとめるものでもあります。材料が整理されていない状態でキャッチコピーだけ作ろうとするのは難しいことです。何をしているのか、誰の役に立つのか、どんな場面で必要なのか、何が変わるのか。ここまで整理できれば、紹介文はあとから考えることができます。
