「整理する仕事」とは何か|情報を整えて、選んで動ける状態をつくる

SI — Structural Intelligence

企画して、編集して。そうやって見ていくと、いろいろなところに「整理されていないもの」が見えてきます。情報だったり、仕事の流れだったり、頭の中だったり。最近ますます思うようになりました。「整理する仕事を、もっとやっていきたい」。これが、今の僕の仕事を考えるうえでかなり大きなテーマになっています。

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整理は、きれいに並べることだけではない

「整理」と聞くと、部屋を片付けることを思い浮かべるかもしれません。もちろん、それも整理です。でも僕が仕事で考えている整理は、もう少し広いものです。情報を整理する、Webサイトを整理する、SNSを整理する、商品を整理する、仕事の流れを整理する、頭の中を整理する、やることを整理する、「そもそも何をしたいのか」を整理する。僕にとっては全部「整理」です。そして整理の目的は「きれいにすること」ではありません。「今、何が起きているのか」を見えるようにして、「次にどうするか」を選べるようにすること。それが大事だと思っています。

散らかって見えなくても、絡まっていることがある

仕事の相談を受けていると、「何が問題なのか分からない」という状態があります。何かが壊れているわけではない。仕事もちゃんと動いている。商品もある、お客さんもいる、SNSもやっている、ホームページもある。でも、なんとなく大変。なんとなく分かりにくい。なんとなく忙しい。なんとなく、次に何をすればいいのか分からない。外から見ると「散らかっている」ようには見えなくても、中ではいろいろなものが絡まっていることがあります。僕が整理したいのは、そういうところです。だから整理するときは、いきなり捨てたり作り直したりはしません。まず何があるのかを見る。どんな情報があるのか、何を使っているのか、どこから問い合わせが来るのか、どこで困っているのか、何を毎回繰り返しているのか、何を一人で抱えているのか。そして「本当はどうしたいのか」も聞きます。

整理すると、「全部やる」から抜け出せる

ホームページ、Instagram、Facebook、X、Threads、LINE、広告、ブログ、動画。さらにAIや新しいサービスも増えていきます。やったほうがいいことはたくさんありますが、全部やる必要がある人はそんなに多くないと思っています。整理されていれば「これは今やる」「これは後でいい」「これはやらなくていい」と決めやすくなります。選択肢が見えなければ「とりあえず全部やろう」になりやすいからです。減らすことも整理です。頭の中の整理も同じで、「これは今やること」「これは考えておくこと」「これは別の問題」「これは実は同じ話」と分けてみるだけで、少し楽になることがあります。答えを出す前に、まず「何が問題なのか」を分けてみる。それだけで見え方が変わることがあるのです。

整理することと、決めることは違う

ここは、けっこう大事だと思っています。整理したからといって、僕が全部決めるわけではありません。「こういう選択肢があります」「それぞれ、こういう違いがあります」と見えるようにする。そのうえで本人が選べるようにする。もちろん「これは今やらなくてもいいと思います」「こっちを先にやったほうがよさそうです」と僕の考えを伝えることもあります。でも、最終的にその仕事をするのはその人自身です。整理して終わりではなく、自分で判断できる状態まで持っていく。そこまで含めて「整理」だと思っています。また、整理は「減らす」だけでもありません。ずっと眠っていた経験、埋もれていた商品の魅力、本人が当たり前だと思っていた強みを見つけることも整理です。

まとめ

ホームページを作るときも、僕は最初からデザインを考えたいわけではありません。まず情報を見て、何を伝えるのか、誰に伝えるのか、何を見てもらいたいのか、どこで迷いそうなのかを考える。つまりWebを作る前に、Webを整理しているのです。AIを使えば文章もアイデアも情報のまとめも作れるようになり、「作る」ことはこれからますます簡単になっていくでしょう。だからこそ「何を作るのか」「何を作らないのか」「どれを使うのか」「何を人が判断するのか」という整理がもっと重要になると思っています。整理して、分かる。分かって、選べる。選べて、動ける。そんな状態をつくる仕事を、これからもっとやっていきたいと思っています。

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