うまくいかなかったときに考えること|「頑張りが足りない」と決めつけないために

SI — Structural Intelligence

うまくいかないことって、普通にあります。仕事でも、人間関係でも、予定でも、やろうと思っていたことでも。「これはいける」と思って始めたのに、思ったように進まない。ちゃんと準備したのに、結果が出ない。頑張っているのに、なぜか空回りする。そんなことは、僕にもあります。たぶん、これからもあります。

だから最近は、うまくいかなかったときに、「どうしてダメだったんだろう」だけではなく、「今、何が起きているんだろう」と考えるようになりました。

目次

まず、失敗と決めつけない

何かが思ったようにいかなかったとき、「失敗した」とすぐに決めてしまうことがあります。でも、本当に失敗なのかは、少し時間を置かないとわからないことがあります。

思っていた結果にならなかった。予定より時間がかかった。想定していた方法が合わなかった。人が集まらなかった。思ったように伝わらなかった。これらは全部、「うまくいかなかった」とは言えます。でも、それがそのまま「全部ダメだった」という意味ではありません。何が合わなかったのか。どこでズレたのか。何が足りなかったのか。逆に、何はうまくいっていたのか。そこを分けて考えるようにしています。

「頑張りが足りない」とは限らない

うまくいかないと、「もっと頑張らないと」と思ってしまいます。もちろん、努力が必要な場合もあります。でも、いつでも努力不足とは限りません。

方向が違う。方法が合っていない。順番が違う。伝える相手が違う。タイミングが違う。そもそもの目的が違っていた。そんなこともあります。なのに、「もっと頑張ろう」だけで押し切ろうとすると、同じ場所を一生懸命ぐるぐる回ることになります。だから、「努力を増やす前に、方向を確認しよう」と思うようになりました。

うまくいかないときほど、立ち止まることも必要です。前に進みたいときほど、立ち止まるのは少し勇気がいります。でも、状況を確認するための停止なら、それも前進の一部です。

「何が問題なのか」を分ける

例えば、「ホームページから問い合わせが来ない」という相談があったとします。これだけ聞くと、「ホームページを改善しよう」となりそうです。でも実際には、アクセスがないのかもしれない。アクセスはあるけれど、内容が伝わっていないのかもしれない。問い合わせる理由がないのかもしれない。問い合わせ方法がわかりにくいのかもしれない。商品やサービスそのものが今のニーズと合っていないのかもしれない。

つまり、「問い合わせが来ない」という一つの現象の中に、いろんな原因が考えられます。だから、いきなり解決策を出すより、「どこで止まっているのか」を探す。これは、仕事でも日常でもかなり大切なことだと思っています。

自分を責めすぎないことも大事です。一番簡単なのは自分を責めることです。でも、それだけでは次に何をすればいいのかが見えません。「自分が悪いかどうか」より、「次に何を変えるか」を考える。反対に、全部を外のせいにしても意味がありません。「自分が変えられる部分はどこ?」と探してみる。一部分だけでもいい。自分が動かせるところを見つけるだけで、少し状況が変わることがあります。

「やめる」も選択肢。小さく変えて、動きながら整える

何かを始めるときは「どう続けるか」を考えます。でも、うまくいかないときは、「どうやったら続けられるか」ではなく、「そもそも続ける必要があるのか」を考えてもいい。途中でやめる、形を変える、誰かに任せる、一度休む、規模を小さくする、目的を変える。こういう選択肢もあります。やめることは、必ずしも負けではありません。

よく「失敗は成功のもと」と言いますが、僕はこの言葉をいつでも当てはめる必要はないと思っています。失敗したら必ず何かを学ばなければいけない、その経験には必ず意味がある、と無理に前向きにする必要はない。「うまくいかなかった」という事実を、そのまま受け止める。それだけでもいい。

大きく失敗すると「全部やり直さなきゃ」と思うことがあります。でも、全部を変える必要はありません。文章を一つ変える、順番を変える、対象を変える、伝え方を変える、作業を一つ減らす。まず小さく変えてみて、その結果を見て、また変える。完璧な答えを探すより、「今の情報で考えられる、一番小さな一歩は何か」を探す。考える、整理する、動く、結果を見る、また整理する。僕が今、かなり大切にしているのは、この「動きながら整える」という感覚です。

うまくいかないときは、現在地を確認します。どこから始めて、どこまで来て、何ができるようになったのか。そして、本当に今の目的地に行きたいのか。ここまで確認すると、意外と見え方が変わることがあります。すぐに自分を責めない、すぐに人のせいにしない、すぐに全部を変えない。まず何が起きているのかを見て、変えられるところを一つ探す。必要ならやめてもいい、少し休んでもいい。また動けばいい。それが、今の僕の考え方です。

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