旭川に全国から人が集まる。その先に街へ何が残るのか|中核市サミット2026から考える

SI — Structural Intelligence

人が集まることと、街が変わることは、同じだろうか。旭川で、少し気になる動きがあります。2026年10月29日・30日の2日間、「中核市サミット2026 in 旭川」が開催されます。中核市サミットは、全国の中核市の市長などが集まり、共通する課題や、これからのまちづくりについて議論する場です。今回は北海道で初めての開催。旭川市の案内では、全国62市の中核市に関わる人たちが集まり、旭川ならではの形で市民も参加できる催しとして準備が進められてきました。詳しい開催情報は、旭川市の公式ページで確認できます。こうした大きな催しが旭川で開催されることは、街にとってひとつの機会です。ただ、私が気になるのは、開催そのものだけではありません。その機会が終わったあと、旭川に何が残るのだろう。

目次

大きな催しがある。それだけで街は変わるのか

全国から人が来る。会場が使われる。ホテルや飲食店、お土産を扱うお店などにも、利用の機会が生まれるかもしれない。こうした動きには、もちろん意味があります。ただ、ここで少し考えたいのです。人が集まったことと、旭川の魅力が伝わったこと。魅力が伝わったことと、また来たいと思ってもらうこと。また来たいと思ってもらうことと、実際に再訪や取引につながること。これらは、似ているようで、それぞれ別の段階です。催しを開催すれば、すべてが自動的につながるわけではありません。だからこそ、開催することだけでなく、その前後に何が起きるかにも目を向けたいと思います。

旭川には、まだ知られていないものがある

旭川と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。旭山動物園、旭川ラーメン、家具や木工、大雪山をはじめとする自然。もちろん、こうしたものも旭川の大切な魅力です。でも、街の魅力は、全国的に知られた観光地や名産品だけでできているわけではありません。小さなお店で独自の商品をつくっている人。地域の課題に向き合いながら活動を続けている人。手間をかけて技術を磨いている職人。目立たなくても、地域の暮らしを支えている事業者。そういう人や仕事も、街をつくっているはずです。ただ、存在していることと、知られていることは違います。魅力がないのか、魅力が伝わっていないのか。この2つは、似ているようで違います。何かを新しくつくる前に、今あるものが、必要な人に伝わる状態になっているかを考えることも大切です。

街の魅力を発信するとき、わかりやすい言葉や写真は必要です。けれど、発信する側が「魅力を伝えたつもり」でも、受け取る側に伝わっていなければ、そこで止まってしまいます。観光客に伝えたいことと、移住を考えている人が知りたいことは違います。「旭川には、こんなに良いものがあります」と発信するだけではなく、その良さが誰にとって、どんな価値になるのかまで考える。そこまで整理できると、地域の情報は、ただの紹介から次の行動につながる情報に変わっていくのではないでしょうか。

私が気になるのは、その先にある「つながり方」

私は、Webや情報の整理、小さな事業の仕組みづくりなどに関わっています。その立場から見ると、地域でも個人の事業でも、気になることがあります。情報がある。活動している人がいる。良い商品やサービスがある。でも、それぞれがうまくつながっていない。知ってもらう機会があっても、その後に詳しく知る方法がない。興味を持っても、問い合わせ先がわからない。こうした状態は、個人やお店だけの問題ではないと思います。何かを新しくつくることだけが、前進ではありません。今あるものを見つけやすくする。伝わりやすくする。必要な人同士が出会えるようにする。それも、街や事業を前に進めるための大切な仕事です。

大きな機会をつくることと、日常の中にある小さな活動を支えること。どちらか一方ではなく、両方が必要なのだと思います。現時点で、地域への効果がどこまで生まれるかを断定することはできません。ただ、全国から人が集まる機会だからこそ、旭川の何を知ってもらいたいのか、何を持ち帰ってもらいたいのかを考える意味はあると思います。自分が何をしているのか。誰に、何を届けられるのか。その価値が、必要な人に伝わっているのか。大きな催しをきっかけに、そんなことを考えてみるのもいいかもしれません。開催そのものだけでなく、その後の変化にも目を向けていきたいと思います。

ホームページを作ったのに問い合わせが来ない店向け『Web整理相談』— 誰向けか・何を頼めるか・どこから連絡するかを、伝わる順番に整えます。

相談・お問い合わせはこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次