旭川市の情報を見ていて、ふと気になったものがありました。「旭川市内駅をめぐるなぞときのたび」という、市内の駅をめぐりながら謎を解いていく企画です。市の公式イベント情報にも掲載されています。僕が面白いと思ったのは、「なぞとき」そのものだけではありません。こういう企画って、「やっていること」と「伝わっていること」がけっこう違うんじゃないか。そんなことを考えました。良い企画を作ることと、良い企画だと伝わることは、同じではありません。そしてこれは、大きなイベントだけの話でもありません。なお、この記事では企画そのものの評価や参加者数などを推測するものではなく、僕がこの情報を見て考えたことを書いています。
「やっている」だけでは、届かない
仕事でもイベントでも、何かを企画すると、どうしても「何をやるか」に意識が向きます。内容を考える、会場を決める、日程を決める、必要なものを準備する、当日を運営する。もちろん、どれも大事です。でも、そこまで頑張って作ったものも、存在を知られなければ、参加する人には届きません。
Webは「案内板」になる
WebサイトやSNSは、企画そのものを作ってくれるわけではありません。でも、「何をやっているのか」を知ってもらうことはできます。何をするのか、誰が参加できるのか、いつやっているのか、どこから始めるのか、参加すると何があるのか。初めて知った人が「自分にも関係ありそう」と思える情報まで置いておく。「イベントを開催します」という情報は告知ですが、初めて見た人が「自分も行ってみようかな」と思うには、もう少し情報が必要です。「告知」と「理解」は違うのです。
小さな事業でも同じこと
たとえばパン屋さんなら、おいしいパンを作ることがまず仕事です。美容室なら髪をきれいにすること、作家さんなら作品を作ること。それぞれ本業があります。でも、お客さんからすると、その仕事の中身は見えないことがあります。だから、「何をしているか」を見えるようにする。それもWebの役割だと思っています。「販売しています」だけではなく、「どんなものなのか」「誰に向いているのか」「どうやって使うのか」まで伝わると、情報は一段深くなります。そこからさらに、なぜやっているのか、どんな人に来てほしいのか、どんなことを大切にしているのかまで見えてくると、「何をしているか」だけでなく「どんな人がやっているのか」が少し見えてきます。
まとめ
僕は、ニュースそのものを書きたいわけではありません。旭川で起きたことをすべて紹介したいわけでもなく、それなら市の公式情報を見たほうが早い。僕が残したいのは、その出来事を見て「僕は何を考えたのか」という部分です。事実は事実として確認する、自分の考えは自分の考えとして書く、分からないことは分からないままにする。そのくらいの距離感で旭川を見ていきたいと思っています。自分の仕事でも同じです。今、自分の事業のWebを見たら、「営業しています」「商品があります」という情報だけになっていないでしょうか。良い仕事をしている、面白い商品を作っている、一生懸命活動している。それだけで自動的に伝わるわけではありません。何をしているのかを整理して、どう伝えるかを考える。増やす前に、整えることからです。
