「食べるイベント」として知られる、北の恵み あさひかわ食べマルシェ。旭川市内だけでなく北海道各地からさまざまな店舗や事業者が集まり、食を通して多くの人がまちを歩きます。来場する側からすると「何を食べよう?」という楽しいイベントですが、出店する側からすると「どうやって知ってもらうか」「その後につなげられるか」という事業の場でもあります。そして、出店していない周辺の事業者にとっても無関係ではありません。食べマルシェは「食を売るイベント」であると同時に、「旭川の店や人を知る入口」でもあるのです。
まず起きるのは、「旭川を検索する人」が増えること
大きなイベントが近づくと、開催日時や会場だけでなく、周辺情報も調べられます。「旭川 食べマルシェ」「食べマルシェ 出店者」「食べマルシェ 駐車場」「食べマルシェ 周辺 ランチ」「食べマルシェ 旭川 観光」。一つのイベントをきっかけに、検索される情報が広がっていきます。ここで考えたいのが、「食べマルシェを検索した人が、自分のお店までたどり着く可能性はあるか?」ということです。
出店者にとっては、「その日売る」だけではもったいありません。イベント会場では普段のお店とは違う場所でお客さんと出会えますが、「買ってもらった後、その人はどこへ行くのか」を考えておかないと、当日の一回限りの接点で終わってしまいます。店舗があるのか、どこにあるのか、オンラインショップがあるのか、次に買える場所はどこなのかを分かりやすくしておくことが大切です。イベント会場では情報量が多いため、数日後には「どこのお店だったっけ?」となることも珍しくありません。商品が悪いという話ではなく、「買った人が、後から店名を思い出せる」「検索できる」「もう一度買える」という状態をつくっておくことが、Web整理として重要になります。ショップカードや名刺も大切ですが、今は「名前を検索する」という行動が普通になっています。「店名を聞いたら検索できる」「SNSから公式サイトへ行ける」状態が強いこともあるのです。
出店していないお店にもチャンスはある
食べマルシェに出店していないからといって、イベントの影響を受けないわけではありません。イベントに来た人が「この辺で食事しよう」「カフェで休みたい」「旭川のお土産を見たい」と考えることがあります。イベントそのものではなく、イベントによって生まれた人の動きが周辺事業者に関係してくるのです。またイベント会場では、商品だけではなく、その背景にある人や地域を知る機会もあります。「あ、この店旭川にあるんだ」「今度お店にも行ってみよう」。イベントの価値は「その場で売れた数」だけでは測れず、知ってもらう、覚えてもらう、検索してもらう、SNSをフォローしてもらう、後日お店へ来てもらう、といった接点も生まれる可能性があります。
SNSでは「イベント名」だけを追わないことも大切です。イベント期間中は大量の投稿が流れるため、「食べマルシェ」という言葉だけの投稿は埋もれてしまう可能性があります。それよりも、自分のお店の特徴、商品の特徴、誰に向いているか、どこで買えるか、普段は何をしているかなど、「その店を覚えてもらう情報」を出すほうが、イベント後につながりやすくなります。イベントが終わった後も、「この前買った○○、また食べたい」という検索が起きます。このとき公式情報がすぐ見つかるかどうかが、イベント後の差になります。
まとめ|食べマルシェを見ると、旭川の「商売の流れ」が見えてくる
食べマルシェをWeb整理の視点から見ると、イベント会場で商品を知る→店名を知る→スマートフォンで検索する→ホームページやSNSを見る→「普段のお店も見てみよう」と思う、という流れが見えてきます。小さなお店にとって一番難しいことの一つは「そもそも存在を知られていない」ことです。イベントはそこに入口をつくってくれます。そしてその入口から先を受け持つのが、ホームページ、Google、SNS、オンラインショップ、店舗情報です。イベントが「出会い」をつくり、Webが「次の接点」をつくる。イベント前に、店名で検索したとき公式情報が見つかるか、Googleマップの情報が正しいか、営業時間・定休日が最新か、初めて知った人が「次に何をすればいいか」分かるかを、一度確認してみてください。
