イベントに出店した。売上はいくらだった、利益はいくら残った。もちろん大切です。事業として参加するなら、数字を見る必要があります。でも、イベント出店の価値を「その日の売上」だけで判断すると、少しもったいないことがあります。
イベントは「知られる場所」でもある
普段はWebだけで活動している人でも、イベントに出ると直接人に会えます。名前を見る、商品を見る、話をする、実物を見る、体験する。これだけで、Webとは違う情報が伝わります。だからイベントは、認知をつくる場所でもあります。
売れなかった=失敗、とは限りません。もちろん利益が出ない出店を何度も続けるのは問題ですが、一度のイベントだけで判断する必要もありません。その場で商品を買わなかった人が、後日SNSを見てくれることがある。名前を覚えていて、あとから検索することもある。別のイベントで再会することもある。友人に話すこともある。イベントには時間差のある効果があります。
「顔が見える」のは大きいことです。Webでは商品を見てもらうことはできますが、実際に話すことでしか伝わらないものもあります。人柄、話し方、商品の背景、つくった理由、こだわり。こうしたものはブランドをつくる要素になります。また、イベントは「市場調査」の場にもなります。どの商品で立ち止まるのか、何を質問されるのか、どんな説明をすると伝わるのか、どんな人が興味を持つのか。マーケティングというと難しい調査を想像するかもしれませんが、小さな事業なら、目の前のお客さんとの会話から得られることもたくさんあります。
イベント後の「Web」が重要
イベントで知ってもらったあと、検索される可能性があります。そこで何が出てくるか。名前を検索してInstagramしか出てこないのか、ホームページがあるのか、イベントの記録があるのか、商品の情報があるのか、次の出店予定が分かるのか、オンラインショップがあるのか。この違いは大きいものです。イベントを「その日だけの活動」にせず、Web上に記録を残すことで、あとから見つけてもらえる可能性が生まれます。出店したイベント、参加した地域活動、コラボレーション、展示、ワークショップ。こうした活動は積み重ねると実績になり、「何をしている人なのか分からない」状態から「こういう活動をしている人なんだ」へ変わっていきます。
まとめ|イベントの価値は「当日の売上」だけでは測れない
旭川のイベントは「街との接点」にもなります。出店者同士がつながる、主催者とつながる、お客さんとつながる、別のイベントを知る、新しい企画が生まれる。小さな事業にとって、この「つながり」は売上とは別の価値を持ちます。また、どのイベントでも出ればいいわけではなく、自分のお客さんが来るのか、商品の価格帯に合っているのか、雰囲気は合っているのか、イベント自体の目的と自分の目的が合っているのかを見る必要があります。つまり、イベント出店も立派なマーケティングです。
売上、新規客、リピーター、SNSフォロー、検索、問い合わせ、コラボ、次回出店、紹介。イベントの成果はいろいろあります。もちろん全部を数字にする必要はありません。でも「今日は何が残ったのか」を考える視点があると、イベントへの向き合い方が変わります。
