小さな事業ほど「やらないこと」を決める|限られた時間を大事な仕事に使う情報整理

SI — Structural Intelligence

今は、いろいろなものが簡単に作れます。ホームページも作れる、SNSもできる、動画も作れる。AIを使えば文章も画像も作れます。できることはどんどん増えています。でも、人間の時間はそんなに増えません。やることを決めるなら、同じくらい「やらないこと」も決めたい。特に、小さな事業では。

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小さな事業は、一人が何役もこなしている

個人事業や少人数の事業では、一人がいくつもの仕事を担当します。商品を作る、お客さんと話す、仕入れをする、発送する、請求する、経理をする、SNSを更新する、ホームページも見る。そこにさらに「Instagramもやったほうがいい」「TikTokも」「YouTubeも」「ブログも」「LINEも」と増えていったら、忙しくなります。そして忙しくなった結果、本来いちばん大事だった仕事に使える時間が減ることもあります。これは「SNSをやるな」という話ではありません。必要ならやればいい。僕が言いたいのは「必要だからやる」のか「みんなやっているからやる」のかを、一度分けて考えたほうがいいということです。

「できない」と「やらない」は違う

「やらない」と決めると後ろ向きに聞こえることがありますが、僕はそうは思いません。「毎日SNSを更新しない」と決めることはSNSを捨てることではなく、「週に何回か、ちゃんと投稿する」という選択かもしれません。「できないからやらない」のと「できるけれど、今はやらない」のでは意味が違います。前者は時間・お金・人手・知識といった制約。後者は「今は、こっちを優先する」と決めている判断です。僕はこの違いを大事にしたい。全部やろうとすると、やることが増えて一つひとつに使える時間が減り、更新が止まり「続かないから、また別の方法を探す」と新しいことが増える。本人はちゃんと頑張っているのに、「もっと頑張りましょう」では解決しないことがあります。もしかすると必要なのは、新しいことを追加することではなく、何かを減らすことかもしれません。

何を「やらない」にするのか

僕ならまず「それをやめたら、本当に困る?」と考えます。誰のためにやっている?何のためにやっている?どのくらい使われている?続けるための手間はどのくらい?他の方法では代わりにならない?そして「これをやらない代わりに、何に時間を使う?」まで考えます。ただ減らすだけではなく、減らした分をどこに使うかまで考えるほうが自然です。商品の魅力を伝えることが本当に大事なら、そのための写真や文章に時間を使える。お客さんとの関係を大事にしたいなら、投稿を増やすより直接話す時間を増やす方法もある。Webを整えることが必要なら、新しいSNSを始める前に今あるホームページを見直すこともできる。「やらないこと」は固定しなくてもいい。お客さんが増えた、商品が変わった、人手が増えた、時間に余裕ができた。状況が変われば、今までやらなかったことを始めてもいいし、以前は必要だったことが今はいらなくなることもあります。

やることを減らすのは、サボるためじゃありません。大事なことに、ちゃんと時間を使うため。小さな事業ほど、使える時間も人手も予算も限られています。だからこそ「全部やる」ではなく「これはやる。これは今はやらない」と選ぶ。そのほうが無理なく続けられると思っています。

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