ホームページを見ていると、たまにあります。情報はものすごくたくさんある。会社のこと、商品のこと、サービスのこと、スタッフのこと、お知らせ、ブログ、SNS。ちゃんと書いてある。なのに「結局、何を見ればいいんだろう?」となる。情報がないわけではありません。むしろ、ありすぎる。情報が足りないと、人は分からない。情報が多すぎると、人は迷う。この間くらいが、けっこう難しいのです。
人は、全部を読んでから判断しない
僕自身もそうです。初めて見るホームページを上から下まで全部読むことは、ほとんどありません。まずざっと見て「ここは何のサイトだろう」「自分に関係あるかな」「ちょっと面白そうだな」と考えながら、気になるところを見ます。途中で分からなければ戻るし、面白くなければ閉じる。それは冷たいというより、今のWebでは普通のことだと思います。SNSならもっと早い。一瞬見て、気にならなければ次へ行く。だからこそ、最初に何を見せるかが大事になります。迷うのは「選択肢」が多いときでもあります。「商品一覧」「おすすめ」「新商品」「人気商品」「限定商品」「スタッフおすすめ」「ランキング」が並んでいたら、選べるのは嬉しいけれど、最初の一歩では「結局、どれがいいの?」と迷うかもしれません。選択肢を増やすことが、必ずしも親切とは限らないのです。作る側からすると、載せたい情報にはそれぞれ理由があります。「これも知ってほしい」「これも大事」「これも説明しておきたい」。その気持ちはよく分かります。ただ「大切な情報が多い」ことと「最初に全部見せる」ことは、同じではありません。
「整理する」は、捨てることではない
整理というと、いらないものを捨てるイメージがあります。でも情報については、それだけではないと思っています。どれを残すか、どれを後ろに回すか、どれをまとめるか、どこに置くか。そうやって情報同士の関係を整える。必要な情報を捨てなくても、見やすくすることはできます。整理は「減らすこと」だけではなく「迷わないように並べること」でもあります。これはSNSでも同じで、投稿や情報を増やすだけで伝わるようにはならず、たくさん発信しているのに何をしている人なのか分からない状態になることもあります。さらに難しいのが、人によって必要な情報が違うことです。初めてお店を知った人は「何のお店なのか」を、すでに商品を知っている人は「今日は営業しているか」を、購入を考えている人は「価格や購入方法」を知りたい。同じ情報でも、必要になるタイミングが違います。だから全部を一番上に置く必要はなく、必要になるタイミングで、必要な情報にたどり着ければいい。
僕が情報を整理するときは、いきなり「これはいらない」とは考えません。まず「この情報は、誰に必要なんだろう?」「いつ必要なんだろう?」「その前に、何を知っておく必要があるんだろう?」と考えます。情報が多いことが問題なのではなく、必要な情報に、必要な順番で出会えないことが問題なのかもしれません。「情報を減らしましょう」と言う前に「一度、並べてみましょう」。何があるのか、誰に必要なのか、どの順番で見せるのか。それだけでも見え方はけっこう変わります。どこから並べ直せばいいか分からないときは、松井構造室のWeb整理相談で一緒に整理することもできます。
