ホームページを作りたい。SNSも整えたい。ロゴも見直したい。写真も撮ってほしいし、文章も考えてほしい。でも、ここで一つの問題が出てきます。「これって、誰に頼めばいいの?」Web制作会社なのか、デザイナーなのか、SNS運用会社なのか、カメラマンなのか、ライターなのか。検索すればたくさんの業者が出てきますし、「ホームページ制作」と書いてあっても会社によってできることはかなり違います。「おすすめの業者を探そう」から始めると、逆に迷ってしまいます。
最初に決めるのは「誰に頼むか」ではない
業者を探すとき、多くの人はまず「旭川 ホームページ制作」「SNS運用 代行」のように検索します。それ自体は間違いではありません。ただ、その前に決めておきたいのが「自分は、何に困っていて、何を任せたいのか」です。ここが決まっていないと、業者ごとに説明を聞くたびに「それも必要かも」「こっちも良さそう」となり、必要なものと勧められたものの区別がつかなくなります。
「業者」と一言で言っても、役割は違う
役割の違いを知っておくと、かなり楽になります。WebディレクターやWebコンサルタントは、何を作るか、どうつなげるか、何を優先するかを整理する役割。Webデザイナーは、サイトの見た目や情報の見せ方を設計する役割。制作会社・コーダー・エンジニアは、設計されたサイトを実際に作る役割。ライターは文章を作り、カメラマンや動画制作者は伝えるための素材を作り、SNS運用・広告運用は情報を届ける役割です。一人で複数の役割を担う人もいれば、制作会社の中で複数人で分担している場合もあります。「制作会社だから全部やってくれる」とは限らず、大切なのは会社の名前ではなく、実際にどこまで担当してくれるのかです。
まず「困っていること」を書き出す
業者を探す前に、きれいな依頼書を作る必要はありません。「ホームページが古くなった」「スマホで見にくい」「何をしている会社なのか伝わりにくい」「SNSからホームページに来てもらえない」「問い合わせが少ない」「自分で更新できない」「文章を書くのが苦手」「写真がない」「何から直せばいいか分からない」。このくらいの書き出しで十分です。
依頼したいことを5つに分ける
次に、「何をしてほしいのか」を大きく5つに分けてみます。
1. 考える:目的、ターゲット、構成、導線、優先順位を一緒に整理してほしい
2. 作る:ホームページやLP、ネットショップなどを制作してほしい
3. 書く・撮る:文章、写真、動画、イラストなどの素材を用意してほしい
4. 届ける:SEO、SNS、広告、Googleマップなどで知ってもらいたい
5. 続ける:更新、分析、改善、保守などを継続的に任せたい
この5つに分けると、「ホームページ制作会社に頼めばいいのかな?」という曖昧な状態から一歩進めます。「全部できる業者」を探す必要はなく、必要なのは「必要な役割を埋めてくれる人」です。役割ごとに別の専門家に頼んでもいいですし、一人のディレクターが全体を整理して専門家を組み合わせる方法もあります。大切なのは、誰が全体を見ているのかです。
まとめ
ここまで整理すると、「ホームページを作ってくれる業者」を探しているつもりで、実は「そもそも、ホームページをどうすればいいのか相談したい」状態だった、ということもあります。何を作るか決まっているなら制作の依頼先を、決まっていないなら最初に整理してくれる相談相手を探したほうが話が早い場合があります。業者選びは、業者を探すところから始めなくてもいいのです。困っていること→任せたいこと→必要な役割→依頼先を探す→見積もり・提案を比較する。この順番で考えると、かなり整理しやすくなります。外注することと丸投げすることは違います。自分の事業の説明、誰に届けたいか、何を一番伝えたいか、何を成果とするか、予算の上限、いつまでに必要か、公開後に誰が更新するか。最低限これらを自分でも把握し、分からないところは「分からない」と書いておく。その「分からないところ」を一緒に整理してくれる相手を探すことが、失敗しにくい依頼の最初の一歩だと思います。
