コラム 感性の翻訳術 × 戦略の型

感性派のための価格設計

感性派のための価格設計の考え方

〜好きと価値を、ちゃんと受け取るために〜


はじめに

「値段をつけるのが苦手です」 「この価格でいいのかな?高すぎ?安すぎ?」 「本当はもっと高くしたいけど、誰も買ってくれなかったら怖い…」

そんなふうに悩む感性派のあなたへ。価格は、単なる数字じゃありません。 それは、あなたの想いやエネルギー、時間、信念に対しての“ありがとう”を受け取る方法です。

この記事では、感性派・クリエイター・起業初期の女性たちが「自分の感覚を大切にしながらも、価値を正しく届ける」ための価格設計の考え方をお届けします。


1. 感性派が価格でつまずく3つの理由

①「自分にはそんな価値があるの?」と不安になる

感性派の人ほど、自分の才能を“当たり前”と思ってしまいがち。でも、その「当たり前」が、誰かにとっては“奇跡”です。

②「好きでやってるから、お金をもらうのは申し訳ない」

好きを仕事にしていると、「楽しいことでお金をもらうなんて…」と感じがち。でも、それは相手の喜びを奪うことにも繋がります。

③「人の反応に左右されやすい」

「この価格でいいって言ってくれるかな?」「安くないと売れないんじゃ…」と、常に外の目を気にしてしまう。

→ 感性派が価格で悩むのは「価値を自分で決める」という行為に、自信と確信が必要だから。


2. 価格は「感謝」と「責任」の循環である

価格を決めるということは、単に「いくらにするか?」ではなく、 “自分の価値を信じて、相手とエネルギー交換をする”という行為です。

価格は、

  • あなたが注いだエネルギーへの感謝
  • 相手が受け取る価値への責任
  • お互いを尊重する契約

だからこそ、安くしすぎると「責任を持って受け取る」意識が薄れ、 高くしすぎると「価値とのギャップ」が不信感になります。

感性派は「感覚」を武器にする代わりに、「構造」で守ってあげることが必要です。


3. 感性派のための価格設計ステップ

STEP1|自分が“本当に提供している価値”を棚卸しする

たとえば、ハンドメイド作家なら「作品」だけではなく、

  • コンセプトを考える時間
  • 仕入れ、制作、写真、発信
  • お客様との対話、世界観の共有

あなたの届けている価値は「モノ」ではなく「体験・世界・感情」も含まれています。

STEP2|自分が“疲れない・続けられる”価格帯を知る

「この価格なら、何個でもつくれる」「この価格だと疲弊する…」 → 自分が“健やかに提供できる”ラインを知ることがとても大切です。

STEP3|お客さまの変化・喜びを思い出す

価格は、「相手の人生にどんな変化を届けるか?」という視点でも設計できます。 → あなたのサービスで喜んでくれたお客さまの言葉を、価格に反映させてみましょう。

STEP4|価値を言語化し、伝え方を整える

価格を上げる前に大切なのは、「ちゃんと価値が伝わっているかどうか」 → 感性派ほど、“説明不足”が価格とのギャップを生みがちです。

  • どんな思いでつくったのか?
  • なぜこの価格なのか?
  • どんな未来が得られるのか?

こうしたストーリーをセットで届けることで、納得と共感が生まれます。


4. 価格を「育てる」という視点を持とう

価格は、“今の自分の最高値”ではなく、“これからの成長と共に育てていくもの”。

たとえば:

  • 初期は3,000円 → 価値が伝わる仕組みができたら5,000円 → ブランディングと実績で1万円
  • モニター価格 → 本リリース → プレミアム化

価格は「進化の地図」。今の価格がすべてじゃない。


5. 価格にまつわる感性派の誤解

❌「安い方が売れる」

→ 正しくは、「納得感がある方が売れる」。

❌「感性だから、お金に向いてない」

→ 感性こそ、“共感価値”を生む最大の資産です。

❌「価格を上げたら、誰も買わないかも…」

→ あなたの価値に合ったお客さまが、きっと現れます。


6. まついちゃん流・価格設計の心得5箇条

  1. 価格は「わたしを大切にする勇気」
  2. 感性は、構造とセットで信頼になる
  3. お金=ありがとうの循環。受け取ることも才能
  4. 「誰にとって、どんな価値か?」を軸にする
  5. 価格は“未来のあなた”への先行投資

7. 最後に|あなたが自分を信じることで、価値は届いていく

価格を決めるとは、「自分を信じる」ことの表れです。

感性派のあなたが、自分の想いや世界観をちゃんと受け取り、 それを誰かに届けていくために。

わたし、まついちゃんはいつも、そんな“価格を超えた価値”が循環する世界を信じています。

だからこそ、値段をつけることに悩んだら、こう問いかけてみてください。

「この価格は、わたしが“好き”を大切にし続けられる価格ですか?」

その問いの先に、あなたの未来とファンの笑顔が待っています。

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