AIに任せていい仕事、任せないほうがいい仕事

AIに任せていい仕事、任せないほうがいい仕事

AIを使うようになって、

「こんなことまでできるのか」

と思うことが増えました。

文章を書く。

文章を短くする。

情報を整理する。

アイデアを出す。

表にまとめる。

画像を作る。

コードを書く。

調べものを手伝ってもらう。

以前なら時間がかかっていたことが、かなり早くできるようになりました。

便利です。

僕も使います。

でも、AIを使えば使うほど、

「これはAIに任せていいのかな?」

と考えるようになりました。

AIができるかどうかと、

AIに任せるべきかどうかは、

別の話だからです。

目次

「できる」と「任せる」は違う

例えば、AIに文章を書いてもらうことはできます。

かなり自然な文章も書けます。

でも、

「この文章を本当に公開していいか?」

を決めるのは別です。

AIは文章を作れます。

でも、その文章が、

自分の事業に合っているか。

事実と合っているか。

お客様に誤解を与えないか。

自分が本当に言いたいことなのか。

そこは人が確認する必要があります。

AIに「できる」からといって、

「任せていい」

とは限りません。

仕事を二つに分けてみる

僕はAIを使うとき、

仕事を大きく二つに分けて考えます。

「作業」と「判断」です。

例えば文章なら、

文章を整える。

見出しを考える。

誤字を探す。

短くする。

順番を変える。

こういうのは作業に近い。

一方、

何を書くのか。

誰に伝えるのか。

何を一番伝えたいのか。

何を言わないのか。

どこまで約束するのか。

これは判断です。

この二つは、同じ「文章を書く仕事」に見えても、役割が違います。

AIが得意なのは「作業を軽くすること」

AIは、

「すでに材料があるものを整理する」

のがかなり得意です。

箇条書きを文章にする。

長い文章を短くする。

情報を分類する。

複数の案を出す。

比較表を作る。

文章の抜けを指摘する。

こういうことは、人間が一からやるより早いことがあります。

だから僕は、

「AIに仕事を丸投げする」

というより、

「AIに作業を手伝ってもらう」

という感覚のほうが近いです。

逆に、判断を丸投げすると危ない

例えば、

「この会社は、これから何をすれば成功しますか?」

とAIに聞く。

それらしい答えは返ってきます。

でも、

その会社の経営者が、

何を大切にしているのか。

何をやりたくないのか。

今どんなお客様がいるのか。

地域でどう見られているのか。

過去に何をしてきたのか。

どんな資金や人員があるのか。

そういうものを全部知っているわけではありません。

だからAIの答えは、

「考える材料」

にはなっても、

「そのまま実行する答え」

ではありません。

AIに任せないほうがいい仕事

僕なら、次のようなものは特に人が判断します。

事業の方向性。

価格の決定。

誰を顧客にするか。

何をやめるか。

重要な契約。

お客様への重要な説明。

会社や商品の重要な事実。

自分の責任で発信する内容。

大切な人への個人的な文章。

最終的な意思決定。

もちろんAIを使って考えること自体はできます。

でも、

「AIがそう言ったから」

を最終判断の理由にはしたくない。

「AIに相談する」のは別

ここは少しややこしいところです。

「判断をAIに任せない」

と言っても、

「判断についてAIに相談してはいけない」

という意味ではありません。

むしろ、

相談相手として使うのは面白い。

例えば、

「この案の弱点を挙げて」

「反対意見を考えて」

「見落としている点は?」

「お客様から見たらどう感じる?」

「このサービスをやらない理由を考えて」

と聞く。

こうすると、

自分では見えていなかったものが出てくる。

僕はこの使い方がかなり好きです。

AIを「答えを出す機械」にしない

AIに質問すると、

答えが返ってきます。

だから、

「AIに聞けば答えが出る」

と思いやすい。

でも、

答えが出ることと、

問題が解決することは違います。

例えば、

「ホームページに何を書けばいい?」

と聞けば、AIは候補を出してくれます。

でも、

その中から、

「自分の事業に必要なのはどれ?」

を決める必要があります。

ここを飛ばすと、

ページだけ増えていきます。

AIは仕事を増やすこともある

AIを使えば、文章を10本作れる。

画像も10枚作れる。

アイデアも100個出せる。

すごい。

でも、

「本当に10本必要?」

という話があります。

作れるから作る。

出せるから出す。

これを続けると、

今度は管理する仕事が増えます。

記事。

画像。

SNS投稿。

資料。

企画。

アイデア。

どんどん増えていく。

AIによって、

「作る時間」は減ったのに、

「選ぶ時間」が増える。

これは結構あります。

AI時代は「選ぶ力」が重要になる

昔は、

「どうやって作るか」

が大きな問題でした。

文章を書く。

画像を作る。

ホームページを作る。

資料を作る。

それなりに時間がかかりました。

AIによって、その一部が速くなっていく。

すると、

「何を作るか」

「何を作らないか」

「どれを採用するか」

が重要になります。

作る能力だけではなく、

選ぶ能力。

捨てる能力。

順番をつける能力。

こういうものが重要になってくる。

「AIを使える人」だけが強いわけではない

AI時代になると、

「AIを使いこなせる人になろう」

という話がよく出ます。

もちろん、それも大切です。

でも僕は、

「AIを使わない判断ができる人」

も強いと思っています。

例えば、

5分で終わる仕事なら、

AIを使うために指示を書くより、

自分でやったほうが早いかもしれない。

何度も説明しなければいけない仕事なら、

AIを使う準備のほうが大変かもしれない。

一回しか発生しない仕事なら、

自動化する必要がないかもしれない。

つまり、

AIを使うこと自体が正解ではありません。

「AIを使わない」という選択肢

これは僕自身も大事にしています。

例えば、

自分が本当に考えたいこと。

誰かに伝えたい大切なこと。

感情を整理する文章。

そういうものは、

最初からAIに書いてもらわないことがあります。

紙に書く。

ぐちゃぐちゃでもいいから自分で書く。

そのあとで、

「これを整理して」

とAIに渡す。

この順番なら、

自分の考えを手放さずに済みます。

「考える前にAI」は、少し危険

何かわからない。

すぐAIに聞く。

便利です。

でも、これを繰り返していると、

「自分は何を知りたいのか」

を考える前に答えを受け取る癖がつくことがあります。

だから僕は、

まず自分で少し考える。

紙に書く。

仮説を作る。

わからないところを明確にする。

そのあとAIに聞く。

という順番が好きです。

AIに渡す材料で、答えはかなり変わる

AIに、

「ホームページの文章を書いて」

だけ伝える。

すると、それらしい文章が出てきます。

でも、どこかで見たことがあるような文章にもなりやすい。

一方で、

実際のお客様の言葉。

自分が困った経験。

うまくいったこと。

失敗したこと。

商品を作った理由。

他との違い。

やらないこと。

大切にしていること。

そういう材料を渡すと、かなり変わります。

AIが優秀だからというより、

「材料があるから」です。

AIは「自分の代わり」ではなく「自分の材料を扱う道具」

僕はこのくらいの距離感がちょうどいいと思っています。

自分が材料を持ってくる。

AIに整理してもらう。

AIに別の視点を出してもらう。

自分が確認する。

必要なら修正する。

最後に自分が決める。

これなら、

AIの便利さも使えるし、

自分の判断も残せます。

Webサイトでは特に「人間の判断」が重要

例えば、

「サービスページを10ページ作りましょう」

とAIが提案したとします。

できます。

でも、

本当に10ページ必要なのか。

お客様はその10ページを読むのか。

情報が分散しないか。

更新できるのか。

将来、誰が管理するのか。

これを考える。

AIは「作れるもの」を増やしてくれます。

だからこそ、

「作らないものを決める」

ことが大切になります。

これは、Webディレクションの仕事ともかなり近いところです。

AIは「編集者」として使うと面白い

僕がAIに期待しているのは、

全部作ってもらうことだけではありません。

むしろ、

「編集者」

のように使うことがあります。

文章を見せて、

「わかりにくいところは?」

と聞く。

企画を見せて、

「抜けている情報は?」

と聞く。

サイト構成を見せて、

「重複しているページは?」

と聞く。

サービス内容を見せて、

「初めて見る人が迷いそうなところは?」

と聞く。

こうすると、

自分の頭の中だけでは気づきにくいことが見えてきます。

AIに「正解」ではなく「違和感」を探してもらう

僕はこの使い方が特に面白いと思っています。

「もっと良い案を出して」

だけではなく、

「この案のどこがおかしい?」

「誰に刺さらない?」

「何を削ったほうがいい?」

「勘違いされそうなところは?」

「この文章は誰にでも当てはまりすぎない?」

と聞いてみる。

AIに正解を作らせるのではなく、

自分の案を疑うために使う。

これはかなり使いやすい。

仕事を分けると、AIの使い方も見える

例えばWebサイトなら、

「目的を決める」

人が判断する。

「情報を集める」

人が集め、AIにも整理を手伝ってもらう。

「構成案を出す」

AIに複数案を出してもらう。

「文章を整理する」

AIを使う。

「事実を確認する」

公式情報などを人が確認する。

「最終的に公開する」

人が判断する。

こうやって役割を分ける。

全部AI。

全部人間。

ではなく、

「どこを誰が担当するか」

を決める。

これはAIだけの話ではない

実は、

SNS。

Canva。

WordPress。

Google。

Excel。

会計ソフト。

どれも同じです。

「この道具に何を任せる?」

と考える。

全部任せない。

必要なところだけ使う。

そして、

人間にしかできない判断を残す。

僕はこれが「ツールを使う」ということだと思っています。

AIに任せる仕事を決める前に、自分の仕事を知る

ここが一番大事かもしれません。

AIを使う前に、

自分は普段、何に時間を使っているのか。

何度も繰り返している作業は何か。

毎回同じような文章を書いていないか。

同じ情報を何度も整理していないか。

探し物ばかりしていないか。

逆に、

毎回違う判断をしている仕事は何か。

お客様との関係に関わる仕事は何か。

自分が責任を持つべき仕事は何か。

ここを知る。

すると、

「ここはAIに任せられる」

「ここは任せないほうがいい」

が見えてきます。

AI導入より、仕事の棚卸し

AIを導入する。

その前に、

仕事を棚卸しする。

僕はこっちをおすすめします。

例えば、

毎日やっている作業を書き出す。

その横に、

「AIに任せられる?」

と書いてみる。

さらに、

「任せた場合、何が楽になる?」

も書く。

そして、

「確認する仕事は増えない?」

も書く。

これだけでも、

AIを入れるべき場所がかなり見えてきます。

AIは、時間を作るために使いたい

AIを使って、

1時間かかっていた仕事が20分になった。

それは素晴らしいことです。

でも、

空いた40分で、

さらに仕事を増やす。

それだけでは少し寂しい。

僕なら、

考える時間。

お客様と話す時間。

新しい企画を考える時間。

現場を見る時間。

休む時間。

そういうものに使いたい。

効率化の目的は、

「もっと働くこと」

だけではないと思うからです。

最後に

AIは便利です。

これから、もっと便利になると思います。

だからこそ、

「何をAIに任せるか」

を自分で決めることが大切になる。

AIができることは、どんどん増える。

でも、

「できることが増えたから、やることも増やす」

必要はありません。

むしろ、

できることが増えたからこそ、

やらないことを決める。

任せないことを決める。

自分で考えることを決める。

そういう判断が重要になると思います。

AIに任せていい仕事。

AIに手伝ってもらう仕事。

AIに相談する仕事。

そして、

自分で決める仕事。

この四つくらいに分けてみると、

AIとの距離が少しわかりやすくなります。

AIは、自分の代わりに仕事をする存在ではなく、

自分の仕事を少し軽くするための道具。

僕は今のところ、

そのくらいの距離感が一番使いやすいと思っています。

そしてAIを開く前に、

一つだけ考える。

「これは、AIに何をさせたいんだろう?」

その答えが、

「自分の代わりに全部決めてほしい」

ではなく、

「自分が決めるための材料を増やしたい」

なら、

AIはかなり面白い道具になります。

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