ホームページが完成した。デザインも整った。サービスの説明も掲載した。問い合わせ先も設置した。これで、インターネットからお客様が来てくれるはず。そう思っていたのに、しばらく経っても問い合わせがない。そこで調べ始めるのが、SEO対策です。
「SEO対策をしないと検索されないの?」「専門の会社に頼まないとダメ?」「ブログを毎日更新したほうがいい?」いろいろな情報が出てきて、何から手をつければよいのかわからなくなることもあると思います。
まず知っておきたいのは、SEO対策は検索エンジンだけに向けた作業ではない、ということです。検索する人が知りたいことを考え、自分の事業について正確でわかりやすい情報を用意することも、SEOの基本につながります。SEOは「検索エンジン最適化」と呼ばれ、Googleなどの検索エンジンにページの内容を理解してもらい、検索する人にとって役立つ情報として見つけてもらいやすくするための取り組みです。ただし、対策をしたからといって、必ず検索結果の上位に表示されるわけではありません。小さな事業者は、最初から難しい施策を追いかけるよりも、基本をひとつずつ整えることから始めましょう。
SEO対策はなぜ必要なのか
たとえば、旭川市内でパン屋さんを探している人は、「旭川 パン屋」「旭川 米粉パン」「旭川 パン屋 営業時間」などと検索するかもしれません。こうした検索に対して、お店の所在地や商品、営業時間などがわかりやすく整理されていれば、検索する人がお店を知るきっかけになります。一方で、情報が十分に掲載されていなければ、必要な情報を見つけにくくなります。
つまり、ホームページを持っていることと、検索する人に見つけてもらえる状態になっていることは、同じではありません。SEO対策は、検索順位を上げるためだけのものではなく、自分の事業を探している人に必要な情報を届けるための取り組みでもあります。
なお、SNSと検索エンジンでは、情報に出会うきっかけが違います。SNSは投稿を見て興味を持ったり、知人の紹介で知ったりする場所。検索エンジンは、知りたいことに関連する言葉を入力して情報を探す場所です。どちらか一方だけが正解ではなく、自分の事業のお客様がどんな場面で情報を探すのかを考えることが大切です。
最初にやるべき7つのこと
1つ目は、誰に、何を届けるのかを決めることです。キーワードを考える前に、「どんな商品を扱っているのか」「どこにお店があるのか」「営業時間はいつか」「どこから問い合わせられるのか」など、相手が知りたい情報を整理します。自分が伝えたいことだけでなく、相手が知りたいことも考えるのがポイントです。
2つ目は、ページのタイトルをわかりやすくすることです。「HOME|○○」よりも、「旭川の手づくりパン店○○|店舗情報・商品・営業時間」のほうが、どの地域の何のお店で、どんな情報が掲載されているのかが想像しやすくなります。地域名やキーワードを無理に詰め込むのではなく、そのページに何が書かれているのかを、短く具体的に伝えることを意識しましょう。
3つ目は、ページの中身を充実させることです。サービス紹介ページなら、どんな人に向いているのか、何を依頼できるのか、どのような流れで進むのか、依頼前に準備しておくことはあるのか、相談はどこからできるのか。文章の長さを増やすこと自体が目的ではなく、必要な情報が、必要な人に、わかりやすく伝わっているかが大切です。
4つ目は、地域で事業をしているなら地域情報を整えることです。所在地、営業時間と定休日、問い合わせ先、駐車場や交通アクセス、対応できる地域などです。実店舗や対面でサービスを提供している事業者なら、Google検索やGoogleマップに事業者情報を表示・管理できる無料の仕組み「Googleビジネスプロフィール」も確認しておきましょう。ただし、利用条件に合わないケースもあり、整えれば必ず上位になるものでもありません。実態に合わせて掲載することが基本です。
5つ目は、Googleにページが登録されているか確認することです。Google検索で「site:自分のドメイン」と入力すると、登録済みのページが表示されることがあります。より詳しく確認するなら、無料のGoogle Search Consoleで、表示状況やクリック数、登録状況を確認できます。
6つ目は、スマートフォンで見やすいか確認することです。文字が小さすぎないか、横にはみ出していないか、メニューやリンクを操作しやすいか、電話番号や問い合わせ先を見つけやすいか。自分のスマートフォンで実際に操作してみると、パソコンでは気づかなかった問題が見つかります。
7つ目は、問い合わせまでの流れを整えることです。検索結果で知る、ホームページで内容を確認する、料金や依頼方法を確認する、自分に合うか判断する、必要に応じて問い合わせる。この流れのどこかで情報が途切れると、行動につながりません。見つけてもらうことと、見つけてもらった後に必要な行動を取れること。この2つを分けて考えましょう。
ブログを毎日更新すれば、SEOに強くなる?
更新頻度だけで検索順位が決まるわけではありません。記事の内容や、検索する人の意図との一致、サイト全体の状態など、さまざまな要因が関係します。
パン屋さんがブログを書くなら、毎日「今日も営業しています」と投稿するだけでなく、商品の特徴や原材料、季節限定商品の販売時期、初めて来店する人向けの案内、予約や取り置きの方法など、実際にお客様から質問されることをヒントに考えられます。同じ情報を書き直して記事数を増やすのではなく、必要な情報を整え、無理なく管理を続けられることを優先しましょう。
最初からやらなくてもよいこともあります。すべてのキーワードで上位を目指すこと、専門用語を覚えることに時間を使いすぎること、順位だけを見て一喜一憂することです。また、「必ず上位表示できる」という話をうのみにしないこと。外部のサービスを利用するなら、何を実施するのか、どのような指標で結果を見るのか、費用はいくらかを確認しましょう。
まとめ|最初は、基本をひとつずつ整えよう
ホームページを公開したら、SEO対策について考えることは大切です。ただし、最初から高度な技術や大がかりな施策に取り組む必要はありません。誰に何を届けるのかを決める、タイトルをわかりやすくする、中身を充実させる、地域情報を整える、登録状況を確認する、スマートフォンで確認する、問い合わせまでの流れを整える。この7つから始めましょう。
検索対策の前に、情報の整理。どんな言葉で見つけてもらうかだけでなく、見つけてもらった後に何が伝わるのか。その両方を考えることが大切です。あなたのホームページは、初めて訪れた人が知りたい情報を、きちんと見つけられる状態になっていますか。まずは自分のホームページを、お客様の目線で見てみることから始めてみてください。
※この記事は、検索エンジン最適化に関する一般的な考え方をまとめたものです。検索結果への表示や順位は、さまざまな要因によって変わり、特定の結果を保証するものではありません。
