まず「誰に伝えるのか」を考える|小さな事業のWeb整理はここから始まる

松井構造室

ホームページを作る前に、まず考えておきたいことがあります。「誰に見てもらいたいですか?」こう聞かれると、意外と答えるのが難しい。「できれば、たくさんの人に」となることも多いと思います。

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「たくさんの人」では、少し広すぎる

お店をやっていると、できるだけ多くの人に知ってもらいたいと思います。それは当然のことです。でも、Webで情報を伝えるときには、「誰にでも伝わるようにする」ことが、かえって難しくなることがあります。相手が違えば、知りたいことも、困っていることも、気になる言葉も違うからです。

たとえばパン屋さんなら、「おいしいパンを販売しています」という情報だけでも間違いではありません。でも、初めてそのお店を知った人が知りたいのは、それだけではないかもしれません。どこにあるのか、何時から開いているのか、どんなパンがあるのか、予約できるのか、駐車場はあるのか、どんな人が作っているのか、自分の好みに合いそうか。「誰に伝えるか」が変われば、見せる情報の順番も変わってきます。

年齢や性別だけでは、分からない

「30代女性」「旭川市内の会社員」「子育て中の人」など、人物像を細かく設定する方法もあります。それが役に立つ場合もあります。ただ、小さな事業の場合は、最初から細かい数字や属性を決めなくてもいいと思っています。

それよりも、「この人に来てもらえたらうれしい」「この人には、きっと役に立つ」「この人なら、この仕事の良さを分かってくれそう」。そんなところから考えてみるほうが、自分の仕事には当てはめやすいことがあります。頭の中だけで理想のお客さんを作る必要はなく、今来てくれている人を見るほうが、分かることがたくさんあります。どんな人が来ているのか、何をきっかけに知ったのか、何を質問されるのか、どこで迷っているのか。そこには、自分では当たり前だと思っていた情報がヒントとして隠れていることがあります。

「誰に伝えないか」も、考えていい

すべての人に好かれるように情報を作ろうとすると、結局、何を言いたいのか分からなくなることがあります。「こういう人には、たぶん合わない」ということが分かれば、逆に「こういう人には合いそう」も見えてきます。誰かを排除するという話ではありません。自分の仕事を必要としている人に、ちゃんと届くようにするための整理です。

同じ商品やサービスでも、誰に伝えるかによってホームページに載せる内容は変わります。初めて知る人には「これは何なのか」が、すでに知っている人には営業時間や予約方法が、比較している人には他との違いや選ぶ理由が必要かもしれません。だから、Webを作ることから始めるのではなく、「誰に、何を分かってほしいのか」から考えていきます。

まとめ

「誰にでも伝える」より、「必要としている人に、分かるように伝える」。そのほうが、小さな事業のWebは考えやすくなります。まずはこの5つだけ考えてみてください。どんな人に来てもらいたいか、今どんな人が来ているか、その人は何を知りたいか、その人は何に迷いそうか、自分の仕事はその人に何を提供できるか。「誰に伝えるか」は、最初に決めて終わりではありません。反応を見て、また整理すればいい。最初から完璧な対象を決める必要はなく、「誰にでも」から一歩進んで「この人に伝えるなら?」と考えてみることが大事だと思っています。

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