「ホームページはあります」「Instagramもやっています」「Googleマップにも登録しています」。それでも、「検索されたとき、自分の事業がどう見えているのかは、よく分からない」ということはありませんか。Webを考えるときに大切なのは、自分が何を発信しているかだけではなく、「探している人から見たらどう見えるのか」という視点です。
検索する人は、店名ではなく「探しているもの」から来る
すでに知っているお店なら名前で検索できます。でも、まだ知られていない事業者の場合は違います。「旭川 パン屋」「旭川 美容室」「旭川 ホームページ制作」のように、「自分が探しているもの」から検索が始まります。つまり、名前を知られていなくても検索される可能性はある。だからこそ、「自分の名前を知ってもらう」だけでなく、「何をしている人なのか」が分かる状態を作っておくことが大切です。
そして検索結果は「ホームページの一覧」ではありません。検索した言葉によって、通常のWebページ、Googleマップの情報、画像、SNSのページ、動画、記事など、さまざまな情報が表示されます。検索結果そのものが「あなたの事業の案内板」になっている、と考えると分かりやすいです。
「見つかる」と「選べる」は違う
検索で大切な流れは、検索結果に出てくる→内容が分かる→自分に合っているか判断できる→次の行動ができる、です。見つけてもらうことと、「ここなら自分に関係ありそう」と思ってもらうことは別の話です。
検索されたとき最初に確認されるのは、何のお店・事業なのか、どこにあるのか、何をしてくれるのか、誰向けなのか、料金はいくらくらいか、営業時間はいつか、写真や雰囲気はどうか、今も営業・活動しているのか、問い合わせや予約はどうすればいいのか。こうした情報です。
業種によって、見られる情報は違う
同じ「旭川+業種」でも、探している人の目的はかなり違います。パン屋・飲食店なら「今日行ける?」「営業時間は?」と来店に近い検索になりやすく、美容室・サロンなら「雰囲気は?」「自分に合いそう?」「予約できる?」と比較のための情報が重要になります。ハンドメイド・作家なら「何を作っている人?」「どこで買える?」、士業・専門家なら「何を相談できる?」「問い合わせても大丈夫?」と、専門性と安心感が見られます。Web制作・コンサルティングなら、サービスの範囲と考え方が判断材料です。
「トップページ」「サービス」「会社概要」「お問い合わせ」という基本構造は多くの事業で使えますが、中身まで同じでいいわけではありません。その仕事を探している人が知りたいことを中心に情報を組み立てる。これがWeb整理の基本です。
名前と説明をセットにし、場所ごとに情報を揃える
事業者側の言葉と検索する人の言葉には、ズレが起きます。「パーソナルセッション」「トータルビューティー」など、こだわりの名前は悪くありません。ただ、初めて見る人には「結局、何をしてくれるの?」となることがあります。必要なのは名称を捨てることではなく、名前と説明をセットにすることです。
場所ごとの役割も分けます。Googleマップは「地図」ではなく、地域で事業者を探すための情報ページでもあります。店名、カテゴリ、住所、営業時間、電話番号、写真、ホームページへの導線を確認し、「登録してある」で終わらせず、古い営業時間や何年も前の写真を整えます。ホームページは「詳しく知る場所」として、サービス、料金、プロフィール、事例、よくある質問、予約・問い合わせ方法を整理します。SNSは今日の商品、最近の活動、イベント出店など「今」を伝える場所です。
あわせて、情報の「一致」も大切です。ホームページでは10:00〜18:00、Googleマップでは11:00〜17:00、Instagramでは別の記載、となっていたら初めての人は迷います。
まず、自分の事業を検索してみる
「屋号」「自分の名前」「旭川+業種」「旭川+商品・サービス」で検索して、結果をスクリーンショットするかメモしてみてください。そして確認します。自分の事業は見つかるか、何をしている事業なのか一瞬で分かるか、場所・営業時間・写真・サービス・料金は分かるか、ホームページやSNSへ進めるか、予約・問い合わせ方法が分かるか。そして「自分が初めてこの事業を見た人だったら、何が分からないだろう?」と考えてみてください。
検索画面は、お客さんが最初に見るプロフィールかもしれません。SEOというと「キーワードを入れなきゃ」「旭川という言葉を何回入れればいい?」と考えがちですが、その前に「旭川で自分の仕事を探している人は、どんな言葉を使うんだろう?」「その言葉で検索した人に、自分の情報は意味が伝わるだろうか?」を考えること。検索されたところから最後の行動までを見ることが、Web整理のスタートです。
