SNSの投稿にある「詳しくはこちら」のリンクを押して、Webサイトへ移動する。オンラインショップを見る。予約ページを見る。日常的に起きていることですが、なぜ人はわざわざSNSの外へ移動するのでしょうか。Instagramの中に写真も文章もあるのに、それでもリンクを押す人がいる。この「移動する理由」を考えることが、SNSとWebサイトをつなぐうえでかなり大切だと思っています。
リンクがあるだけでは、人は移動しない
プロフィールにURLを置く、投稿の最後に「詳しくはこちら」と書く。それだけでたくさんの人がサイトを見てくれるわけではありません。見る側には移動する理由が必要です。「この先に何があるんだろう」「料金を確認したい」「予約したい」「場所を調べたい」。そういう気持ちが生まれたときに、人は次の場所へ進みます。移動は単なるクリックではなく、「もっと知りたい」という気持ちの結果です。SNSは「少し気になる」をつくるのが得意です。写真や動画、投稿者の雰囲気、コメントを見て関心が高まり、「この商品いくらなんだろう」「この人は何をしている人だろう」と調べたくなったとき、SNSの投稿だけでは情報が足りなくなって、次の場所へ移動します。
「詳しくはこちら」が弱く感じる理由
「詳しくはこちら」は便利な言葉ですが、見る側には「何が詳しいんだろう?」が分かりません。「料金とサービス内容はこちら」「商品の一覧はこちら」「予約方法はこちら」のように、移動先で何が分かるかを伝えたほうが親切です。リンクは「移動してください」という命令ではなく、「ここに知りたい情報があります」という案内です。だからといって、SNSでは情報を少なくすればいいわけでもありません。商品の魅力も、活動の様子も、SNSで必要なことはちゃんと伝える。ただ、すべてを一つの投稿に詰め込まず、詳しく整理された情報が必要になったところでWebサイトへ案内する。そのくらいの役割分担でいいと思います。
Webサイトは「答え合わせ」の場所にもなる
SNSで気になる人や商品を見つけても、まだ判断できないことがあります。そこでWebサイトを見る。何をしている人なのか、料金はいくらか、問い合わせ方法は何かを確認し、「なるほど、こういう人なんだ」と理解する。Webサイトにはこの「答え合わせ」の役割があります。ただし、サイトがあるだけで信頼されるわけではありません。営業時間が書いていない、料金が見つからない、問い合わせ方法が分からないでは、せっかく来てもらっても次へ進みにくい。Webサイトの役割は信頼を演出することだけではなく、判断するための材料を渡すことです。「SNSで見つける → Webで確認する」という流れは基本ですが、検索やGoogleマップ、紹介から直接Webサイトに来る人もいます。大事なのは順番ではなく、それぞれの場所を自然に行き来できるようにしておくことです。
まとめ:一歩先を用意する
「どうやってクリックさせるか」から考えるのではなく、「SNSを見た人が次に何を知りたくなるか」から考えます。商品を知った人には商品ページ、サービスを知った人にはサービスページや料金、イベントに興味を持った人には詳細ページ。一度に全部を見てもらおうとせず、その人にとっての「一歩先」を用意する。これくらいから始めても十分にWeb導線になります。そして移動したあとがもっと大切です。来た人が情報を探せなければ終わってしまうので、「移動したあと何をしてもらうのか」まで含めてWebの役割を考えます。
