SNS投稿の「もったいない」をなくす|初めて見た人に伝わる発信の整え方

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SNSを見ていると、たまに「もったいないな」と思うことがあります。別に悪い投稿という意味ではありません。むしろ逆です。写真もいい、商品も面白い、やっていることもちゃんとしている。でも見ている側には、そこまで伝わっていないように見える。「いいもの」と「伝わるもの」は、ちょっと違うのです。

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投稿だけを見た人に、何が分かるか

SNSでは、いきなり投稿が表示されます。ホームページのように最初から順番に見てもらえるわけではありません。今日の投稿だけを見る人もいるし、数週間前の投稿を見る人もいるし、たまたま検索から来る人もいる。だから投稿の前後を知らなくても、ある程度は内容が分かることが大切です。でも、たまにあります。「今日もありがとうございました」「こちら納品しました」「ありがとうございました♡」それだけ。本人たちにとっては大切な記録ですが、初めて見た人には「何があったんだろう?」で終わってしまう。SNSの難しいところは、見ている人の知識がバラバラなことです。いつも見てくれている人なら写真だけでも「ああ、あのお店ね」となりますが、初めて見た人には、その「いつも」がありません。だから僕は「この投稿を初めて見た人は、何が分かるんだろう?」と考えます。かといって全部説明すればいいわけでもありません。SNSは説明書ではなく、写真一枚や短い一言だけで雰囲気が伝わることもあります。大事なのは「説明を増やす」のではなく「伝えるために必要なものを足す」ことです。何の商品なのか、何をしているのか、どこでやっているのか、誰に向けたものなのか。その中から、その投稿に必要なものだけ。

「売りたい」が先に出ると、少し伝わりにくい

もう一つ気になるのが「買ってください」「予約してください」「来てください」ばかりになることです。もちろん商売なので、売ること自体は悪くありません。でも初めて見た人からすると「そもそも、何を売っているんだろう?」「どうしてこれをやっているんだろう?」「自分に関係あるのかな?」が分からないまま、いきなり「買ってください」と言われても、なかなか次には進みにくい。売る前に知ってもらう、知ってもらったら興味を持ってもらう、興味を持ってもらったらもう少し見てもらう。その先に購入や予約があります。もちろんすべての投稿がこの順番である必要はありません。ただ、SNS全体で見たときに、この流れがあるかどうかは大事だと思います。

本人にしか書けないことが、一番もったいない

僕が「もったいない」と思うのは、投稿が下手だからではありません。むしろ、本人にしか書けないことが書いてあるのに、そこにたどり着けないときです。長年やってきた仕事の話、商品を作った理由、お客さんとの出来事、その人だから分かること。そういうものにはけっこう価値があります。でも本人にとっては当たり前すぎて「わざわざ書くほどのことじゃない」と思っている。これもよくあります。外から見ると、そこが一番面白かったりするんですけどね。僕はSNSを単純な宣伝場所だとは思っていません。今日あったことを記録する場所でもあるし、人柄を知ってもらう場所でもあるし、仕事を知ってもらう入口にもなる。だから投稿ひとつひとつが必ずしも「集客」しなくてもいい。ただ、初めて見た人が「なんか、この人面白いな」「この店、ちょっと気になるな」「もう少し見てみようかな」と思える余地があると、SNSは少し変わってくると思います。

「もったいない」と思うのは、いいものがないからではなく、いいものに出会う入口が少し分かりにくいとき。だから僕は「もっと投稿したほうがいい」とは必ずしも思いません。それより「今ある投稿の中に、まだ伝わっていないものはないかな」と考えます。投稿数を増やす前に、伝わり方を見直す。僕がSNSを見るときは、そんなところを見ています。

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