旭川の街を歩いて気づくこと|看板と入口から考えるホームページの見え方

SI — Structural Intelligence

僕は、街を歩くのがけっこう好きです。目的地があって歩いていることもあります。でも、たまに目的地よりも途中にあるもののほうが気になってしまいます。お店の看板だったり、建物だったり、商品の並び方だったり。「あ、ここ変わったな」と思うこともあるし、「ここ、前からあったっけ?」と思うこともあります。そして、気になると、ちょっと見てしまいます。

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看板って、面白い

店名が大きく書いてある店もあれば、何のお店なのかが大きく書いてある店もあります。写真が目立つ店もあるし、文字ばかりの店もある。すごくシンプルなのに「ここ、何のお店だろう?」と気になるところもあります。逆に、情報がたくさん書いてあるのに、なぜか何のお店なのか分からないこともあります。こういうのを見ると、つい考えてしまいます。「最初に、何が見えるんだろう?」「初めて来た人には、どう見えるんだろう?」。僕は店の前でちょっと立ち止まることがあります。入るかどうかを迷っているというより、その店がどう見えているのかが気になる。入口はどこなのか、入っていい雰囲気なのか、何を売っている店なのか、価格帯はどのくらいなのか、どんな人が来る店なのか。もちろん、僕が見たからといって正解が分かるわけではありません。ただ「こう見える」ということはあります。人も、けっこう見ています。店に入っていく人、店の前で立ち止まる人、商品を手に取る人、スマホを見ながら歩いている人、誰かと話しながら楽しそうに歩いている人。そういうものを見ていると「人って面白いな」と思います。同じ場所にいても、見ているものはそれぞれ違う。同じ商品を見ても、気になる人と気にならない人がいる。当たり前のことなんですけど、これがけっこう大事なんですよね。

旭川を歩いていると、余計に気になる

旭川で仕事をしていると、街の変化も少しずつ見えてきます。新しい店ができたり、以前あった店がなくなっていたり。イベントが開催されていたり、街の一角だけ雰囲気が変わっていたり。「旭川について詳しい人間です」と言いたいわけではありません。ただ、ここで暮らして、ここで仕事をして、ここを歩いている。だから目に入るものがあります。知っている店が変われば気づくし、知らない店ができれば気になる。そうやって少しずつ、自分の中に街の情報が増えていきます。

街を見ることと、Webを見ることは少し似ている

最近、そんなことを思います。Webサイトを見ていても、僕はつい「最初に何が目に入るんだろう」と考えます。街を歩いていても、同じことを考えます。店に入るまでの動きも、Webサイトを見て次のページへ進む動きも、完全に同じではないけれど、少し似ているところがあります。人は、いきなり全部を見るわけではありません。最初に何かを見る、気になる、もう少し見る。そして「ここに入ってみよう」「これは見なくていいかな」と判断する。そう考えると、街もWebも、人が情報を受け取る場所なんだなと思います。そして観察していると「なんで?」が出てきます。なんで、この場所にこの店があるんだろう。なんで、この看板なんだろう。なんで、この商品がここに置いてあるんだろう。なんで、この店には人が集まっているんだろう。その答えが分からなくてもいいんです。気になったら少し調べる、誰かに聞く、もう一度見てみる。それだけでも、ちょっと面白い。観察は、決めつけるためではなく、もう少し知るためにするものです。

僕は、街を評価したいわけじゃありません。ここは良い店、ここはダメな店、この看板は良い、この店は分かりにくい。そういう評価をしたいわけではない。「分かりやすいな」と感じることも「ちょっと分かりにくいな」と感じることもありますが、その先にある「なぜ、そう見えるんだろう?」のほうが気になります。その理由を考えてみて、自分の仕事にも少し持ち帰ってみる。そのくらいの距離感です。何か特別なことをしなくても、街にはたくさんの情報があります。店、看板、商品、人、建物、会話、イベント、そしてその場所に流れている空気。旭川を歩いていて何かを見つけたとき、それがそのまま仕事になるわけではありません。でも、そのとき感じたことや考えたことが、いつか別の仕事につながることはあります。見る、気づく、考える。たぶん僕は、そうやって人や街や仕事を見ています。

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