結局、僕は「人」が好きなんだと思う

SI — Structural Intelligence

僕はいろんなことに興味があります。Webも好きです。新しい道具も、文章を書くことも、情報を整理することも、仕組みを考えることも好きです。お店を見るのも、知らないことを調べるのも好きです。でも、その先にあるものをたどっていくと、たぶん最後は「人」なんだと思います。

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人そのものが、けっこう面白い

人って、同じものを見ても全然違う反応をします。同じ商品を見ても「欲しい」と思う人もいれば「いらない」と思う人もいる。同じ店に行っても気になる場所が違うし、同じ話を聞いても大事だと思うところが違う。その違いには、それぞれ理由があります。育ってきた環境、これまでの経験、好きなもの、苦手なもの、大切にしていること、今の生活。そういうものが重なって、その人の「今」ができています。人の話を聞いていると、最初は分からなかった「なぜ?」が分かってくる瞬間があります。「ああ、だからそう考えるんだ」。その瞬間が、僕はけっこう好きです。もちろん、話を聞いたからといってその人の全部が分かるわけではありません。少し分かると「もっと分からないところがあるな」と気づくこともあります。それも面白いところです。

Webの仕事も、結局は人の話だった

Webの仕事を始めた頃は、もっと技術のことを考えていたと思います。どう作るか、どう設定するか、どう表示するか。もちろんそれも大切です。でも仕事を続けていると、それだけでは足りないことが分かってきました。その人は何をしたいのか。誰に届けたいのか。なぜ、それを始めたのか。何に困っているのか。本当はどこで迷っているのか。そういうことを知らないと、いいWebサイトを作るのは難しい。作る相手も人、見る人も人、使う人も人。Webだけ見ていても仕事は分かりません。Webを見ているようで、その先にいる人を見ているのだと思います。

「人が好き」と「人付き合いが得意」は別の話

「人が好き」と言うと、社交的で誰とでもすぐ仲良くなれる人を想像するかもしれません。僕はたぶんそういうタイプではありません。人見知りもしますし、一人の時間も好きです。大人数の中にいるより、少人数で話しているほうが楽なこともあります。また、人に興味があるからといって、相手を自分の思い通りにしたいわけでもありません。その人にはその人の事情があり、考えがあり、ペースがあります。だから「こうすればいいですよ」とすぐ答えるより、「どうしてそう思ったんですか?」「今は何に困っていますか?」「本当はどうしたいですか?」と聞くことがあります。答えを決めるためではなく、その人自身が自分の答えを見つけるために。人を見ていると、自分のことにも気づくことがあります。人との違いを見ることで、自分が何を大切にしているかが見えてくる。人もまた、自分を知るための鏡のようなものです。

まとめ

「人が好き」というのは、人といつも一緒にいたいという意味ではありません。人にはそれぞれ違う考え方があって、違う事情があって、違うペースがある。その違いを面白いと思えること。その人が自分のやり方で前に進めるようになることを嬉しいと思えること。たぶん、それが僕の「人が好き」の正体です。人の話を聞く。人を見る。人のことを考える。人と一緒に考える。だから、Webも。だから、企画も。だから、整理も。その先にいる「人」を、僕は見ていたいと思っています。

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