僕にとっての「いい仕事」とは|完成より「そのあと使えること」

SI — Structural Intelligence

「いい仕事ですね」と言われることがあります。ありがたいことです。でも、そう言われたとき、僕自身は少し考えます。じゃあ、「いい仕事」って何だろう。

デザインがきれいなこと?技術的にすごいこと?お客さんに喜んでもらうこと?売上が増えること?納期より早く完成すること?たぶん、どれも大事です。でも、僕にとっては、それだけではありません。

「その仕事をしたことで、その人や事業が少し前に進めるようになったか。」そこを、かなり大事にしています。

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作ったものが、ちゃんと使われること

僕はWebを作る仕事をしています。だから、Webサイトが完成すれば、一つの成果物にはなります。でも、公開しただけで終わってしまうと、少し寂しい。

実際に使われる。必要な人に見てもらえる。情報が伝わる。問い合わせにつながる。お店に来てもらう。商品を知ってもらう。次の活動につながる。そうやって、作ったものが「使われる」ところまでいって、初めて意味が出てくると思っています。「きれいに完成した」だけでは、僕の中ではまだ途中です。完成することより、そのあとに使えること。

相手が、自分でも動けるようになること

これも、僕が大事にしていることです。すべてを僕に任せないと何もできない状態にするより、少しずつでも自分で判断できるようになったほうがいい。

例えば、SNSに何を書けばいいのか。Webサイトのどこを更新すればいいのか。新しい情報をどこに載せればいいのか。何を優先すればいいのか。こういうことが少しでも分かるようになる。そうすると、僕がいない時間にも仕事が続いていきます。「僕がいないと動かない状態」より、「僕がいなくても動ける状態」のほうが、いい仕事だと思っています。仕事をした結果、相手の「できること」が少し増える。

あわせて、「分かりやすい」もかなり大事にしています。SEO、SNS、EC、CMS、アクセス解析。僕にとっては日常的な言葉でも、すべての人がそうではありません。何をやるのか、なぜやるのか、どこまでやるのかを、できるだけ普通の言葉で説明する。相手が「分かった」と思えることも、仕事の成果の一つだと思っています。

「やらないこと」を決められること

いい仕事というと、何かを増やすイメージがあります。ページを増やす、投稿を増やす、商品を増やす、情報を増やす。でも、僕は逆の場合もあると思っています。

必要のないものをやめる。分かりにくい情報を減らす。更新できないものを整理する。優先順位の低いことを後回しにする。「今はやらない」と決める。これも、立派な仕事です。何をするかだけではなく、何をしないかまで整理できる。そのほうが、本当に必要なことに力を使えるからです。

そして、無理なく続けられること。一回だけ頑張ってものすごいものを作るより、すごい仕組みよりちゃんと使える仕組み、完璧な方法より無理なく続けられる方法。そのほうが、結果的に長く役に立つことがあります。

もちろん、僕自身が「これはちゃんと考えて作った」と納得できる仕事であることも大事です。派手じゃなくてもいい。「何をすればいいか分かった」「これなら自分でもできそう」「前より伝わるようになった」「やっと頭の中が整理された」「これなら続けられそう」。そう言ってもらえることも、僕にとってはかなり大きな成果です。「作ってもらった」だけではなく、「前より動けるようになった」。僕が目指したい「いい仕事」は、たぶんこっちです。

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