なぜ「整理」という言葉にこだわるのか|片付けではなく、次に動ける状態にすること

SI — Structural Intelligence

「整理」という言葉が、僕はけっこう好きです。仕事を説明するときにも、「整理」という言葉をよく使います。情報を整理する。Webを整理する。仕事を整理する。考えを整理する。

ただ、僕が言っている「整理」は、部屋を片付けるような意味だけではありません。僕にとって整理とは、「次に何をするかが見える状態」にすることです。これが、今の僕の仕事を考えるうえで、かなり大きな軸になっています。

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整理は「片付け」ではない

「整理する」と聞くと、いらないものを捨てたり、きれいに並べたりすることを想像するかもしれません。もちろん、それも整理の一つです。でも仕事では、きれいに並んでいるだけではあまり意味がありません。

大事なのは、「何がどこにあるか」が分かること。そして、「次に何をすればいいか」が分かること。だから僕にとって、整理は「見た目をきれいにする作業」ではなく、「判断しやすくする作業」です。

人は、分からないと動きにくいものです。何をすればいいのか分からない。どこから手をつければいいのか分からない。何が正しいのか分からない。そういう状態になると、人はなかなか動けません。

小さな事業でも同じです。商品はある。サービスもある。SNSもやっている。Webサイトもある。でも、それぞれがバラバラになっている。「何を伝えればいいんだろう?」「どこから直せばいいんだろう?」「次に何をすればいいんだろう?」。そこで一度、全体を見て整理する。すると、今まで見えなかったものが見えてくることがあります。

整理すると、選べるようになる

整理の先にあるのは、「選択」です。情報が整理されると、「何を残すか」が考えられます。仕事が整理されると、「何からやるか」が考えられます。目的が整理されると、「何をやらないか」も考えられます。つまり、整理することは、何かを決める前の準備でもあります。

散らかっている、整理する、見えてくる、選べる、決められる、動ける。僕が「整理」という言葉にこだわる理由は、この流れがあるからです。

そして、整理は「答えを出すこと」ではありません。僕が整理するからといって、僕が全部決めるわけではありません。その人の事業、その人の活動、その人が大切にしているもの。それを一番知っているのは、その人自身です。僕ができるのは、一緒に情報を並べたり、選択肢を見えるようにしたり、考えるための材料を整理したりすること。そして、本人が「これでいこう」と決められる状態をつくる。整理することは、答えを奪うことではなく、答えを選べるようにすることです。

だから「作る前」を大事にする

Webサイトを作る。SNSを始める。ネットショップを作る。チラシを作る。どれも、「作ること」自体はできます。でも、何のために作るのかが曖昧なままだと、作ったあとに迷います。

だから僕は、まず整理したい。誰に、何を、なぜ、どこで、どう伝えるのか。それを考えてから、必要なものを作る。これは、これまでのWebやECの経験から少しずつ身についた考え方です。

整理するのは、情報だけではありません。その人が持っているもの、その事業がやっていること、これまで積み重ねてきた経験、伝えたいこと、やりたいこと、今困っていること。そういうものも一度整理してみる。すると、「実は、こんなこともできる」「これは伝えたほうがいい」「これは今やらなくてもいい」ということが見えてくる。そこまで整理できると、WebやSNSの話もずっと具体的になります。

僕が作りたいのは、情報がきれいに並んだ状態だけではありません。その先で、人が動けること。事業が次に進めること。「何をすればいいか分からない」という状態から、「じゃあ、これをやってみよう」という状態へ変わること。整理することは、立ち止まることではありません。次に進むために、一度ちゃんと足元を見ることだと思っています。

「何から手をつければいいか分からない」という状態なら、松井構造室のWeb整理相談で、現状の整理から一緒に進めることもできます。

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