「この人、何をしている人なんだろう?」そう思うことがあります。イベントをしている、SNSをやっている、商品も売っている、別の仕事もしている、地域活動にも参加している。いろいろやっている。でも、一言では説明できない。僕は、こういう人が地域には結構いると思っています。
「何屋さんですか?」に答えられない人
小さな事業や個人の活動では、会社員のように職種が一つに決まっていないことがあります。企画をする、商品をつくる、イベントをする、SNSを発信する、人をつなぐ、相談に乗る、Webをつくる。こうなると「職業は?」と聞かれて困ります。でも、それは悪いことではありません。活動が一つの職種に収まらないだけです。
大切なのは「職業名」より「何をしている人か」です。たとえば「マーケティングコンサルタントです」と聞いても、人によって想像する仕事は違います。それより「小さな事業のWebや情報を整理しています」のほうが、何となくイメージできる場合があります。肩書きより、「何をしているのか」を伝えることが重要な場合があるのです。
個人の活動そのものがブランドになる
大きな会社だけがブランドを持つわけではありません。個人でもブランドはできます。その人の名前を聞いたときに「○○をしている人」「○○について詳しい人」「○○のイベントをやっている人」とイメージされる。それもブランドです。
旭川では「誰がやっているか」が見えやすい環境があります。地域で活動していると人と人の距離が近くなり、イベントで会う、別の場所でまた会う、誰かを通じて知る、SNSでつながる、名前を覚える、という繰り返しがあります。だから個人の活動では「何をしているか」と同じくらい「誰なのか」が重要になることがあります。とはいえ、私生活を全部見せる必要はありません。仕事の考え方、活動内容、制作しているもの、イベント、地域との関わり、仕事で大切にしていること。こうした情報だけでも、その人らしさは十分伝わります。
プロフィールは「履歴書」ではありません。経歴を全部書く必要はなく、初めて見た人が知りたいのは「この人は何をしているの?」「自分に関係ある?」ということです。だからプロフィールの最初には今の活動を置き、その後に詳しいことを書く。これだけでもかなり分かりやすくなります。また、活動が複数あるなら一つにまとめる必要はなく、それらに共通しているものを探してみる。「人をつなぐ」なのか、「つくる」なのか、「整える」なのか。そこに、その人自身の軸が見つかることがあります。
AI検索でも「誰が何をしているか」は重要になる
これからAIを使って地域の情報を探す場面が増えると、個人の活動についても情報の整理が重要になります。誰なのか、どこで活動しているのか、何をしているのか、どんな活動実績があるのか、公式サイトはどこなのか。こうした情報がバラバラになっていると活動全体が伝わりにくく、逆にWebサイトやSNS、プロフィール、活動記録がつながっていると、「この人はこういう活動をしている」という文脈をつくりやすくなります。
まとめ|活動を説明することは、売り込むことではない
「自分のことを宣伝するのは苦手」と感じる人は多いと思います。でも、活動内容を分かりやすく説明することと、売り込むことは違います。何をしているのか、どこで活動しているのか、何を大切にしているのか、どんな人に関係があるのか。これを伝えておくだけで、必要な人が見つけやすくなります。
「何者か」は、最初から完成していなくてもいいものです。最初はイベント出店、そこから商品をつくる、誰かと企画する、Webで発信する。その積み重ねが、あとから「この人はこういう人なんだ」という認識になっていきます。イベントに出る、記事を書く、SNSで発信する、活動記録を書く。こうした一つひとつが自分の活動の履歴になり、半年後、1年後、数年後に「この人は何をしてきた人なのか」を伝える材料にもなります。地域で活動する人にとって、これはかなり大きな資産だと思います。
