旭川からでも、できることはけっこうある|Webで地域の仕事を外へ届ける

SI — Structural Intelligence

「旭川だからできない」。そんなふうに考えることが、以前は僕にもありました。東京に行かなければできない、大きな会社と組まなければできない、人がたくさんいる場所じゃないと難しい。でも、Webの仕事をしてきて、少しずつ考え方が変わってきました。今はむしろ、旭川にいるからこそできることもあると思っています。

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Webがあると、「場所」の意味が少し変わる

ホームページがあれば、遠くにいる人にも情報を届けられます。SNSがあれば、今日会ったことのない人ともつながれる。オンラインショップがあれば、店の前まで来てもらわなくても商品を届けられる。オンラインで打ち合わせをすれば、離れた場所にいる人とも一緒に仕事ができる。もちろん直接会うことの価値はありますが、「遠いからできない」という理由は、昔より少なくなっています。これは地方で仕事をする人にとって、けっこう大きな変化だと思います。

不利だけではない、旭川にいるから見えるもの

旭川にいることで不便なこともあります。東京や大阪のように、すぐ近くに専門家が何人もいるわけではない。大きなイベントや展示会も、いつでも行けるわけではありません。そこは無理に「地方最高!」と言う必要はなく、不便なものは不便です。でも一方で、旭川にいるから見えるものもあります。小さなお店、個人で活動している人、地域で続いている仕事、新しく始まった活動。そういうものを実際に見に行ける、話を聞ける、また街で会える。これは、画面の中だけで仕事をしているとなかなか得られない感覚です。

地域のものを外へ、外のものを地域へ

僕が面白いと思っているのは、地域の中だけで完結することではありません。旭川にある商品やお店や人や活動を、その人たちが当たり前だと思っているものを外から見た人にも分かる形にして、旭川の外に届けることです。「旭川では知られている」という状態から、「旭川の外でも知っている人がいる」という状態へ。その橋渡しにWebはかなり向いています。逆に、外から新しい考え方やサービスや人が入ってきて、地域の中で試してみると、今までになかった組み合わせが生まれることもあります。地域を閉じた場所にしない。でも、外の真似をするだけにもならない。その間を行き来するのが面白いのだと思います。

東京と同じことをする必要はない

地方で仕事をしていると、つい人口や市場、会社の数、イベントの規模、情報量を都市部と比べてしまいます。比べれば違うところはたくさんあります。だからといって、同じことを小さく再現する必要はないと思っています。旭川には旭川の距離感があり、人と人がつながる速度も、街の大きさも、仕事のつながり方も違う。だったら旭川だからできる形を考えればいい。小さいからこそ試せること、顔が見えるからこそできること、近いからこそ一緒に考えられることもあります。大事なのは「どこまで届けたいのか」を、その人自身が選べることです。全国に売ることだけが正解ではなく、近所のお客さんを大切にしたいなら、それももちろんいい。

まとめ

検索やAIでたくさんの情報が得られるようになっても、「実際にその街にいる」という情報は検索だけでは作れません。実際に店を見る、人と話す、商品を見る、イベントに行く、街を歩く。そういう一次情報には、その場所にいるからこその価値があります。「旭川にいるから、できない」ではなく、「旭川にいるから、見える。会える。試せる。そしてWebがあるから、外へ届けられる」。どこかへ引っ越さないと始められないことばかりではありません。今いる場所からでも、小さく始められることはけっこうあります。

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