「できない」より「迷っている」|Webの困りごとは整理すれば動ける

SI — Structural Intelligence

「Webが苦手なんです」。仕事をしていると、そんな言葉を聞くことがあります。でも話を聞いていると、本当に「できない」わけではないことも多い。僕は「できない」を「できる」にすることより、「迷わない」状態をつくることのほうが大事だと思っています。

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「できない」の正体は、「分からない」が重なった状態

何をしたらいいのか分からない。どこから手をつければいいのか分からない。これで合っているのか分からない。誰に聞けばいいのか分からない。つまり「できない」というより、「迷っている」ことが多いのです。仕事をしていていちばんもったいないのは、「分からないまま止まっている時間」です。本当はやりたいし、必要なのも分かっている。でも、どこから始めればいいか分からないから後回しになり、後回しにするとさらに分からなくなり、いつの間にか「Webは苦手だから」という話になってしまう。僕は、そこを少し変えたいと思っています。

できるようになっても、迷うことはある

「これができるようになりますよ」と説明することはあります。WordPressが使える、SNSに投稿できる、ホームページを更新できる、オンラインショップを運営できる。もちろん、できることが増えるのはいいことです。でも、それだけでは解決しないことがあります。操作方法を知っていても使う目的が分からなければ迷います。道具を使えるようになっても、何を作るのか決まっていなければ迷います。情報をたくさん持っていても、どれを先に出すのか決まっていなければ迷います。Webが得意になる必要はないし、SNSの専門家になる必要も、すべてのツールを覚える必要もない。ただ「今はこれをやればいい」というところまで整理できれば、人はけっこう動けると思っています。

「何をしないか」を決めることも、迷いを減らす

迷っているとき、人は情報を増やしたくなります。新しいSNSを始める、新しいツールを試す、新しい広告を調べる、新しいホームページを作ろうとする。でも場合によっては、増やすことが迷いを増やしてしまいます。だから僕は「これはやらなくてもいいんじゃないですか?」という話もしたい。Instagramをやらない、毎日投稿しない、新しいサイトを作らない、今は広告を出さない。それも、ちゃんとした選択です。やることを決める。やらないことも決める。それだけで少し動きやすくなります。

答えを渡すのではなく、決められる状態をつくる

「こうしてください」と全部決めてしまうのは簡単です。でも、それではその人自身の判断が残らないことがあります。僕がやりたいのは、代わりに決めることではありません。選択肢を整理する、違いを見えるようにする、必要な情報を集める、分からないところを一緒に確認する。そのうえで「じゃあ、こっちにしよう」と本人が決められる状態をつくることです。僕自身も分からないことはあります。分からなければ調べる、必要なら詳しい人に聞く、実際に触ってみる、違ったら直す。それでいいと思っています。

まとめ

「迷わない」は、最初から正解が分かっていることでも、失敗しないことでもありません。「分からないけど、まずこれをやってみよう」と決められて、やってみたあとに次を選べることです。僕が目指したいのは「おまつさんがいないと何もできない」という状態ではなく、整理したあとに「じゃあ、これは自分でやってみます」と言ってもらえる関係です。「何が分からないのか分からない」から「ここが分からないので、ここだけお願いしたい」まで進められたら、それだけでもかなり違います。

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