「分からない」と言える人でいたい

SI — Structural Intelligence

「分かりません」と言うのは、ちょっと勇気がいります。特に仕事をしていると、「知らない」と言うのはなんとなく恥ずかしい。「専門家なのに?」と思われるかもしれない。だから、分からないことでもつい分かったような顔をしてしまうことがあります。僕も完全にそういうことがないとは言えません。でも、できるだけ「分からない」と言える人でいたいと思っています。

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知らないことは、普通にあります

Webの仕事をしていると、いろんな相談があります。Webサイト、SNS、EC、システム、広告、新しいサービス、新しい技術。世の中には知らないことがいくらでもあります。何年仕事をしていても「初めて聞いた」ということは普通にあります。それを「知らないと恥ずかしい」と思ってしまうと、無理が出てきます。知らないものは、知らない。まずそこを認める。そこから始めればいいのです。

「分からない」は、終わりじゃない

僕にとって「分からない」は、答えがないという意味ではありません。まだ知らない、まだ調べていない、まだ経験していない、まだ話を聞いていない。そういう状態です。だから「分からない」と言ったあとに、調べる、聞く、試してみる、考える。それでいい。むしろ、分からないことを分かったふりするほうが、後で困ることがあります。「分からない」と言えると、「じゃあ、調べよう」が始められます。

人に聞くことも、大事だと思っています

自分で調べれば分かることもありますが、調べても分からないこともあります。そういうときは人に聞く。その道を長くやっている人に聞いたほうが早いこともあれば、実際に使っている人に聞いたほうが分かることもあるし、本人に聞かなければ分からないこともあります。「自分で全部調べなきゃ」と思いすぎる必要はありません。また、Webの仕事をしているからといって、すべてのことを僕が知っているわけではありません。その人の仕事についてはその人のほうが詳しい。その商品については作っている人のほうが詳しい。その地域については、そこで暮らしている人のほうが詳しい。これは「自分には知識がない」という話ではなく、相手が持っている知識や経験をちゃんと尊重するということだと思っています。仕事は、一人の知識だけで完成するものではないからです。

まとめ

「謙虚な人でありたい」と書くと、ちょっと立派すぎる気もします。知っていることなら「それは知っています」と言いますし、自分の考えもちゃんと伝えますし、違うと思ったら「僕はこう思います」と言います。何でも相手に合わせることが謙虚さだとは思っていません。大事なのは、自分の分かることと分からないことをちゃんと分けること。分からないところでは素直に聞く。知らなかったことを知ったら「なるほど」と受け取る。年齢を重ねると「今さら知らないと言えない」ことも増えてきますが、今さらだからこそ、知らないことを知らないと言えるほうが楽なのかもしれません。知ったふりをしない人でいたいと思っています。

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