「人と話すの、得意そうですよね」。たまに、そんなふうに言われることがあります。Webの仕事をしているし、いろいろな人と話す機会もある。相談を聞いたり、話を整理したり、一緒に考えたりもする。なので、そう見えるのかもしれません。でも実際は、けっこう人見知りです。初対面の人がたくさんいる場所では、どうしていいか分からなくなることもあります。自分からグイグイ入っていくタイプでもありません。むしろ、ちょっと離れたところから様子を見ていることのほうが多いです。
最初は、少し様子を見る
初めて会う人がいると、まずその人を見ています。どんな話し方をする人なのか。どんなことに興味があるのか。どんな距離感の人なのか。いきなり深い話をして大丈夫なのか。どこまで話していいのか。そういうことを、無意識に考えているんだと思います。だから、最初は少し静かです。「この人、あまりしゃべらないな」と思われている可能性もあります。でも、慣れてくると普通に話します。むしろ、話し始めると長いこともあります。人との距離って、全員同じではないと思っています。すぐ仲良くなれる人もいる。何年付き合っても、ある程度の距離がある人もいる。たくさん話す関係もあれば、必要なときだけ話す関係もある。どちらが良いとか、どちらが正しいとかではありません。その人との関係によって、ちょうどいい距離がある。僕はたぶん、その「ちょうどいい距離」を探すのに少し時間がかかるタイプです。近すぎても疲れる。遠すぎても分からない。その間くらいが、ちょうどいいのです。
「人見知り」と「人が嫌い」は違う
自分では、ここはけっこう大事だと思っています。人見知りだからといって、人が嫌いなわけではありません。むしろ僕は、人の話を聞くのが好きです。その人が、どうして今の仕事をしているのか。どうしてその商品を作っているのか。何を大事にしているのか。何に困っているのか。そういう話は、けっこう聞きたくなります。ただ、「初対面だから盛り上げなきゃ」みたいなのは、少し苦手です。無理に距離を縮めるより、少しずつ分かっていくほうが、自分には合っています。
仕事では、少し不思議なことになる
そんな僕ですが、仕事になると、人とかなり深く話すことがあります。事業のこと、商品のこと、これまでやってきたこと、これからやりたいこと。ときには、本人でもまだ整理できていないような話を、一緒に考えることもあります。これは「人と話すのが得意だから」というより、目的がある会話だからなのかもしれません。何を話せばいいのか分からない状態より、「このことについて話したい」というテーマがあるほうが、僕は話しやすい。そして、相手の話を聞いているうちに、だんだんその人のことが分かってくる。そうなると、かなり普通に話せるようになります。たぶん、「観察する時間」が必要なんだと思います。すぐに結論を出さない。すぐに距離を詰めない。まず見て、話を聞いて、少しずつ分かっていく。それから、自分も少しずつ話す。そう考えると、仕事の進め方と日常の自分は、それほど違わないのかもしれません。仕事だから慎重になるのではなく、もともとそういう人間なのだと思います。
まとめ
人見知りというと「人付き合いが苦手」というイメージがあります。でも僕の場合は、ちょっと違う気がしています。人と関わること自体が嫌いなわけではない。むしろ、一度ちゃんと関係ができると、その人の話を聞いたり、一緒に考えたりするのは好きです。ただ、最初の一歩が少し慎重。だから、僕と初めて会ったときに少し静かでも、たぶん心配しなくて大丈夫です。慣れてくれば、それなりにしゃべります。たぶん。人との距離は、近ければいいわけじゃない。その人と、ちょうどいい距離を見つけたいと思っています。
