ホームページは「作る前」に考える|何のために作るのかを先に決める理由

SI — Structural Intelligence

Webを作る仕事をしています。なので、「ホームページを作ってください」と言われれば、作ります。Webサイトを作る、ページを作る、文章を整える、画像を配置する、SNSや各種ツールを設定する。そういう「作ること」は、今でも僕の仕事の大事な部分です。

でも、僕が一番大事だと思っているのは、実はその前です。何を作るのか。その前に、「なぜ、それを作るのか」。ここを考えたい。

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作ることは、目的ではない

Web制作では、「何を作るか」という話から始まることが多いです。ホームページを作る、LPを作る、ECサイトを作る、バナーを作る、SNSの画像を作る。もちろん、どれも必要な仕事です。ただ、「作った」という事実だけでは、仕事が終わったとは思っていません。

そのWebサイトを、誰が見るのか。見た人に、何を知ってほしいのか。そのあと、何をしてほしいのか。その人が必要な情報に、ちゃんとたどり着けるのか。公開したあと、誰が更新するのか。そこまで考えて、初めて「作る意味」が出てくると思っています。作ることより、「何のために作るのか」を先に決める。

「かっこいい」と「伝わる」は違う

Webサイトは、見た目ももちろん大切です。デザインが悪ければ、信頼感を損なうこともあります。だから僕も、デザインを軽視しているわけではありません。

ただ、見た目がきれいであることと、伝わることは同じではありません。写真がきれいでも、何をしている人なのか分からない。文章がたくさんあっても、必要な情報にたどり着けない。おしゃれなデザインでも、次に何をすればいいのか分からない。そういうことはあります。だから僕は、「かっこいいかどうか」だけではなく、誰に、何が、どう伝わるのかを考えます。「自分だったらどう見るか」ではなく、「初めて見る人ならどう見るか」を考える。これは、ECをやってきた経験ともつながっています。売る側には分かっていても、買う側には分からない。そのズレを、できるだけ小さくする。

あわせて、作る前に「捨てる」ことも考えます。自分のことを知ってもらいたい、商品について詳しく説明したい、実績も載せたい、想いも伝えたい、写真もたくさん見せたい。気づくと、いろいろなものを詰め込みたくなります。でも、情報が増えるほど、見る人が迷うこともあります。今必要なのか。本当に伝えたいことなのか。別の場所に置いたほうがいいのか。なくても困らないのか。「足す」だけではなく、「引く」ことも、制作の一部だと思っています。

公開した瞬間が、完成ではない

Webサイトは、公開すると一応「完成」します。でも、僕はそこで終わりだとは思っていません。実際に使ってみる、見てもらう、問い合わせが来る、来ない、情報が古くなる、事業の内容が変わる。そうすると、Webサイトも変わっていきます。

だから、「公開できる状態にすること」と「使い続けられる状態にすること」は違います。僕が考えたいのは、後者のほうです。

作る前に考えると、仕事が少し変わります。なぜ作るのか、誰に届けるのか、何を伝えるのか、何を載せないのか、どう使うのか、公開したあとどうするのか。ここまで考えると、「Web制作」だけでは少し説明しきれなくなります。企画が必要になる、編集が必要になる、情報整理が必要になる。場合によっては、そもそもの事業や活動について考える必要も出てきます。

もちろん、僕は作るのも好きです。画面が形になっていく、文章が整理されていく、バラバラだった情報が一つのページとしてつながっていく。そういう瞬間は、今でも面白い。ちゃんと考えてから作るから、作ることがもっと面白くなる。作ることは、答えを形にすること。だから僕は、その前にある「考えること」を大切にしたいと思っています。

「何を作ればいいか」の前に「何のために作るのか」で迷うことがあれば、松井構造室のWeb整理相談で、作る前の整理から一緒に進めることもできます。

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