「Webが苦手なんです。」仕事をしていると、そんな話を聞くことがあります。パソコンが得意じゃない、横文字がよく分からない、設定が怖い、何を触ればいいのか分からない。そうなると「もう全部お任せしたほうがいい」と思ってしまうかもしれません。でも、Webが苦手でも自分でできることはけっこうあります。Webの操作が苦手でも、「自分の仕事を一番よく知っている」という強みがあり、そこは他の人には代わりにくい部分です。
「Webが苦手」を、一つにまとめない
Webが苦手と言っても、実際にはいろいろあります。文章を書くのが苦手、写真を撮るのが苦手、パソコン操作が苦手、SNSが苦手、設定が苦手、何を発信すればいいか分からない、そもそも何が必要なのか分からない。これらはそれぞれ別の問題です。だから、「Webが苦手だから全部できない」と考えなくてもいいのです。
専門知識がなくてもできること
まず、自分の仕事を言葉にすること。何を売っているのか、誰に来てほしいのか、どんなサービスなのか、いくらなのか、どこでやっているのか。紙やスマートフォンのメモに書き出してみる。これは、ホームページを作るときにも、SNSを始めるときにも使える材料になります。
次に、お客さんに聞かれることを集めること。「駐車場はありますか?」「予約は必要ですか?」「どのくらい時間がかかりますか?」「どんな人におすすめですか?」実際に聞かれた質問をメモしておくだけで、ホームページやSNSに載せる情報の材料が増えていきます。Webの専門知識より、こちらのほうがずっと大事な場合があります。
写真を残しておくこともできます。プロの写真が必要な仕事もありますが、日々の記録まで全部プロに頼む必要はありません。今日の商品、制作しているところ、店内の様子、イベントの風景、新しく始めたこと。スマートフォンで記録しておくだけでも、後からSNSやホームページに使える材料になります。営業時間や価格の確認も大切な仕事です。ホームページ、SNS、地図情報、ECサイトなど、いろいろな場所にある情報が今の状態と合っているか確認してみる。「更新する」というと難しく感じますが、まずは「正しいか確認する」だけでもいいのです。SNSは「記録」から始めてもいいでしょう。「今日はこんな仕事をしました」「こんな商品があります」「今週はここで営業します」。最初から完璧な発信をする必要はなく、日々の活動を記録するだけでも、自分の仕事を知ってもらう材料になります。
分からないところだけ、人に聞く
「Webが苦手だから全部お願いする」という方法もありますが、分からないところだけ誰かに聞く方法もあります。文章は自分で考える、写真も自分で撮る、投稿も自分で行う、でも設定だけ相談する。こういう分け方でもいい。「全部できるようになる」ことだけが解決ではありません。逆に、無理に自分でやらなくてもいい部分もあります。サーバーやドメインの設定、複雑なシステム、セキュリティ、本格的なデザイン、大きなサイトの構築。こうした部分は、必要に応じて専門家に任せてもいい。自分でできることと、人に任せることを分ける。これも、Webを上手に使う方法です。
まとめ
専門家にお願いするときも、自分の仕事を何も知らないまま「全部お願いします」とするより、「ここまでは自分でできます」「ここが分かりません」「ここを手伝ってほしい」と言えるほうが話がしやすくなります。そのためにも、自分の仕事や情報を少しずつ整理しておくこと。まずできることは、自分の仕事を言葉にする、商品やサービスの情報を整理する、お客さんから聞かれたことを記録する、日々の写真を残す、SNSで活動を記録する、ホームページの情報が正しいか確認する、分からないことをメモする、自分でやることと人に任せることを分ける、です。僕は「全部自分でできるようになりましょう」とは思っていません。大切なのは、自分の仕事について自分で判断できること、そして分からないところがあれば「ここが分からない」と言えること。「できない」を全部なくすより、「何を自分でやって、何を人に頼むか」が分かるほうが、小さな事業にとっては現実的なことも多いと思います。
