WebサイトやSNSを見ていて、「で、この人は何をしている人なんだろう?」と思ったことはありませんか。本人はちゃんと説明しているつもりなのに、なぜか伝わらない。これは小さな事業ほど起こりやすいことだと思います。「何をしている人か」は、肩書きだけでは伝わりません。実際に何をして、誰のどんな困りごとを扱っているのか。そこまで見えて、初めて分かりやすくなります。
肩書きだけでは、仕事の中身までは分からない
「Webディレクター」「デザイナー」「コンサルタント」「クリエイター」。肩書きはその人を短く表すために便利ですが、肩書きを知らない人にとっては、具体的な仕事のイメージが浮かばないことがあります。だから、肩書きの下に「実際に何をしているのか」を書きます。
分かりやすくするために、仕事内容を「名詞」だけで考えない方法があります。「Web制作」ではなく「Webサイトを整理して作る」。「コンサルティング」ではなく「今ある情報を整理して、次に何をするかを一緒に考える」。「何を扱っているか」だけでなく「何をしているのか」を動詞にすると、仕事のイメージが具体的になります。
「誰に」と「困りごと」が入ると、さらに分かりやすい
仕事内容だけでは、まだ少し抽象的なことがあります。そこで「誰のための仕事なのか」を加えてみます。誰に+何をして+どうするのか。たとえば「旭川の小さな事業者のために、WebやSNSの情報を整理して、自分たちで使いやすい形にする」。これなら、何となく仕事内容が想像できます。
さらに、「何に困っている人を助けるのか」も考えます。「ホームページを作ります」だけでは、ホームページが必要な理由までは分かりません。何を載せればいいか分からない、SNSとホームページの使い分けが分からない、情報が増えすぎて整理できない、更新する人が決まっていない、作ったけれどその後どう使えばいいか分からない。こうした困りごとまで見えてくると、「何をしている人なのか」がかなり具体的になります。
「何ができるか」と「何をするか」も少し違います。「ホームページを作れます」はできることの説明ですが、「ホームページを作る前に、必要な情報を整理します」なら仕事の進め方まで見えてきます。できることの一覧だけではなく、その人が実際にどんな役割を担うのかを伝えることが大切です。逆に「何でもできます」も分かりにくくなります。できることをたくさん並べると一見「いろいろできる人」に見えますが、初めて見る人からすると、結局何を頼めばいいのか分からないことがあります。最初は中心となる役割を一つ決めて、その周りにできることを置くほうが伝わります。
一文で説明できるか試してみる
プロフィールの最初に長い説明を書く必要はありません。まず一文で説明できるか考えてみます。「私は、○○な人のために、○○を整理して、○○できる状態をつくる仕事をしています。」完成した文章をそのまま使わなくても大丈夫です。まず自分自身が「自分は何をしている人なのか」を一文で説明できる状態にしておく。そこからプロフィールやサービスページを作っていきます。チェックとして、肩書きだけで仕事内容を想像できるか、実際に何をしているのか書かれているか、誰のための仕事なのか分かるか、どんな困りごとを扱うのか分かるか、できることを並べすぎていないか、一番頼んでほしいことが見えるか、を初めて見る人の目で見てみてください。自分では当たり前だと思っていることほど、初めて見る人には分からないことがあります。
まとめ
分かりやすさは、情報を減らすことだけではありません。肩書き、誰に、何をして、どんな困りごとに、どう役立つのか。必要な情報を必要な順番で置くことが、「何をしている人なのか」を分かりやすくする基本だと思います。僕自身も「Webディレクターです」だけでは、実際にやっていることをすべて説明できないと思っています。Webサイトを作ることもあれば、情報を整理すること、企画を考えること、SNSやオンラインツールの使い方を考えることもあります。バラバラに並べると分かりにくいけれど、その間にある「整理する」という役割が一つの軸になっています。肩書きだけで自分を説明するのではなく、「何を見て、何を考えて、何を整理しているのか」というところから、自分の仕事を説明するようにしています。
