「やらない」と決めるのも仕事|ホームページやSNSを増やす前に考える判断

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仕事の相談をするとき、まず出てくるのは「何をやりましょう?」という話です。ホームページを作る、SNSを始める、広告を出す、新商品を作る、イベントをする。もちろん、どれも仕事になります。でも僕は、その前に「そもそも、それは必要?」と考えたい。必要ならやる。今じゃなければ後にする。必要なければやらない。「やらない」と決めることも、ちゃんと仕事だと思っています。

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「やったほうがいいこと」は、いくらでもある

WebやSNSの世界には「やったほうがいいこと」がたくさんあります。SEOを考えましょう、SNSを更新しましょう、動画もやりましょう、メルマガもいいですよ、LINEも便利ですよ、ブログも書きましょう。一つひとつを見れば、それぞれに理由があります。だから余計に難しい。全部足していくと最後にはやることだらけになり、しかもそれぞれを続けなければならなくなります。そうなると「何をやるか」よりも「何をやらないか」のほうが大事になってきます。ただし「面倒だからやらない」とは違います。大事なのは「なぜ、やらないのか」です。今は必要ない、他の方法で足りている、続けるための負担が大きい、お客さんにとって優先度が低い、先に整えるべきものがある。こういう理由があるなら「やらない」は立派な判断になります。

「今はやらない」という選択もある

僕は「やらない」を「永遠にやらない」とは考えていません。まだ商品が一つしかないのに、大きなネットショップを作る必要があるのか。まだ発信する材料が少ないのに、何種類ものSNSを同時に始める必要があるのか。まず今ある仕事を整理したほうがいいなら、新しい施策は後回しにする。状況が変われば判断も変わります。「今やらない」というのは逃げではなく、順番を決めることでもあります。また、何かをやらないことで守れるものもあります。自分の時間、集中する時間、お客さんと話す時間、商品を作る時間、休む時間。これらも事業にとって大切なものです。WebやSNSのために時間を使いすぎて本業がおろそかになってしまったら、本末転倒です。「何をやらないか」を決めることは「何を守るか」を決めることでもある。僕はそう考えています。Webでも同じで、ページや機能やボタンを何でも入れればいいわけではありません。「これを入れたら、誰が助かるんだろう?」と考えて、答えが見つからなければ入れないという選択もできます。

「おすすめしない」ことも仕事だと思う

仕事を頼まれたら何かを提案しなければいけない、と思われることもあります。でも必ずしもそうではありません。話を聞いて「それは、今はやらなくていいと思います」と言う。これも仕事です。「今はホームページを作るより、まず情報を整理したほうがいい」「新しいSNSを増やすより、今あるものを整えたほうがいい」「機能を増やすより、使う人を決めたほうがいい」。そういう話をすることもあります。もちろん最終的に決めるのは相手です。僕は選択肢を並べて、一緒に理由を考える。その結果「今回はやらない」となってもいい。むしろ、その判断ができたなら、それも一つの成果だと思っています。そして「やらない」と決めたら終わりではなく「では、何をするのか?」を考えます。新しいSNSを始めないなら今あるSNSをどう使うのか、新しいページを作らないなら今あるページのどこを直すのか。「やらない」は何もしないための言葉ではなく、やることを選ぶための言葉です。

僕は、何かを増やすだけが仕事だとは思っていません。減らす、選ぶ、順番をつける、やらないと決める。それも、ちゃんと仕事です。

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