「SNSを頑張らないと」。小さな事業をしていると、そんな気持ちになることがあります。でも最初に考えたいのは、「そもそも、何のためにSNSをやるのか」ということです。
フォロワー数は目的ではない
SNSを始めるとフォロワー数が気になります。数字は分かりやすいからです。でも、フォロワーが増えたことと事業が良くなったことは同じではありません。フォロワーが多くても必要な人に届いていないことがあり、逆に少なくても実際のお客さんにつながっていることがあります。数字を見ること自体は悪くありませんが、「その数字が何につながっているのか」を見る必要があります。
SNSの役割は一つではない
たとえば、以前一度行った店の投稿が流れてきたとき、「あ、ここ行ったことある」「また行きたいな」と思うことがあります。SNSには、すでに知っている人との関係を維持し、思い出してもらう役割があります。
また、SNSは人柄を伝えやすい場所でもあります。ホームページは情報を整理するのが得意ですが、SNSでは新商品、イベント、日々の考え方や出来事を届けられます。その積み重ねで「この人はこんなことをしているんだ」という理解が生まれます。
ただし、小さな事業で大切なのは、SNSを見た人が「結局、この人は何をしている人なんだろう」と迷わないことです。プロフィールや固定投稿に「何をしているのか」を置いておく。毎回の投稿で説明する必要はありませんが、初めて来た人が確認できる場所は必要です。
SNSは「全部を伝える場所」ではない
SNSだけで商品説明、会社概要、料金、アクセス、理念、実績の全部を説明しようとすると、投稿が重くなります。SNSは興味を持ってもらう場所、ホームページは詳しく理解してもらう場所、Googleマップは場所や営業情報を確認してもらう場所、予約ページは申し込んでもらう場所。役割を分けると情報発信が楽になります。
毎日投稿しなければというプレッシャーも、見方を変えられます。大切なのは投稿数ではなく、投稿を見る、プロフィールを見る、ホームページを見る、場所を確認する、問い合わせる、という流れが自然につながっていること。SNSは単独で完結するものではなく、事業全体の入口の一つです。
まとめ
「売らない投稿」にも意味があります。考えていること、仕事の風景、ちょっとした気づき、商品ができるまで。直接の売上につながらなくても、「この人、気になるな」という関係を作ることがあります。SNSは単なる広告掲示板ではなく、知ってもらう、思い出してもらう、人柄を知ってもらう接点を積み重ねる場所。小さな事業にとって大切なのは、数字の競争ではなく「必要な人との関係が少しずつ育っているか」なのかもしれません。
