同じようにお店が並んでいて、同じように商品が売られている。それなのに「また行きたい」と思うイベントと、一度行っただけで思い出さないイベントがあります。この違いは何なのでしょうか。
イベントは「商品を並べる場所」だけではない
フリーマーケット、マルシェ、地域イベント、商業施設の催事。イベントにはたくさんの商品やサービスが集まります。でも来場者が覚えているのは、必ずしも商品だけではありません。「楽しかった」「子どもが喜んでいた」「面白い店があった」「出店者さんと話した」「雰囲気がよかった」。つまりイベントでは、「何が売っていたか」だけではなく「何を体験したか」が重要になります。
人はイベントの開催時間や出店者数を正確に覚えているわけではありません。でも「あそこ楽しかったよね」という記憶は残り、その記憶が次回の来場理由になります。ここにイベントマーケティングの面白さがあります。
イベントにも「らしさ」が必要
魅力的な出店者を集めることは重要です。でもそれだけで終わると、イベントそのものの印象が弱くなり、「あのお店が出ていたイベント」で終わってしまいます。一方、イベント自体に特徴があれば「あのイベントだから行く」という状態が生まれます。
家族で楽しめる、地域の作り手に出会える、珍しい商品が見つかる、音楽も楽しめる、子どもが遊べる、知らない人同士でも話しやすい。こうした特徴の組み合わせが、そのイベントらしさになります。全部を入れる必要はなく、むしろ「このイベントは、何が楽しいのか」を一言で考えられるほうが強い。イベントの名前もブランドの一部です。名前を聞いたときにどんな場所か想像できる、または名前そのものが気になって検索したくなる。名前はイベントの入口になります。
SNSでは、イベントは「開催日以外」にも存在する
イベントのSNS発信というと「○月○日に開催します!」という告知が中心になりがちです。でもイベントのブランドを作るなら開催日以外の発信も大切です。前回の様子、出店者の紹介、会場の紹介、来場者の反応、イベントを始めた理由、次回への準備。こうした発信を積み重ねることで、イベントそのものの記憶が残っていきます。
そして、イベントの価値を作っているのは主催者だけではありません。来場者の投稿、写真、口コミ、友人への紹介も次の来場者を作ります。「来場してもらう」だけではなく「誰かに話したくなる体験を作る」という視点も重要になります。
まとめ
イベントのマーケティングを考えるなら、「何人来てもらうか」だけではなく、「帰ったあと、何を覚えていてほしいか」を考えてみる。この視点を持つと、告知の内容も会場づくりも少し変わってきます。
