商品やサービスをつくったら、次に必要になるのが「名前」です。商品名、サービス名、店舗名、ブランド名。名前は、お客さんがその商品やサービスを最初に知る入口であり、人と商品をつなぐ接点でもあります。
名前を決めただけでは、ブランドにならない
「名前を決めた=ブランドができた」ではありません。ブランドは、名前やロゴだけではなく、そこから積み重なっていく印象や体験によって形づくられていきます。同じ名前でも、どんな商品なのか、どんな接客をするのか、どんな情報を発信するのかによって受け取られ方は変わります。ネーミングはブランドそのものではなく、ブランドを認識してもらうための入口と考えると分かりやすいでしょう。
名前には「意味」と「音」がある
ネーミングでは「意味」に目が行きがちですが、もう一つ重要な要素が「音」です。口に出したときに言いやすいか、聞いたときに覚えやすいか、人に伝えたときに聞き返されないか。名前は「読むもの」であると同時に「聞くもの」でもあります。
また、「分かりやすい名前」がいつも正解とは限りません。何のお店か分かる名前には分かりやすさの強みがあり、少し抽象的な名前には印象に残る可能性があります。分かりやすさを取るのか、独自性を取るのか。その名前を、どこで、誰に、どう使ってもらうのかから逆算して考えます。
ネーミングで考えたい7つのこと
1. 何を表す名前なのか。ブランド名か、商品名か、サービス名かで役割が違います。
2. 覚えやすいか。一度聞いて覚えられ、数日後に思い出せるか。
3. 言いやすいか。実際に声に出してみることが重要です。
4. その名前らしさがあるか。競合と似ていないか、その名前である理由をつくれるか。
5. あとから広げられるか。今の商品だけに縛られていないか。
6. 検索やSNSで扱いやすいか。すでに同じ名前が使われていないか、候補を絞る段階から検索して確認します。
7. 権利関係などを確認する。商標やドメイン、SNSのアカウント名も、決めてからではなく候補の段階で調べます。
なお、検索される言葉を名前に詰め込みすぎると、覚えにくい名前になってしまうことがあります。名前の役割は検索順位だけではなく、人に覚えてもらうこと、話してもらうこと、思い出してもらうことにもあります。
まとめ
ネーミングは「名前探し」であると同時に、その名前へ意味を積み重ねていく「意味づけ」の作業でもあります。候補ができたら、声に出してみる、紙に書いてみる、人に伝えてみる、検索してみる。そして一番最初に考えたいのは、「この名前を見た人に、どんなものとして覚えてほしいのか」です。名前はブランドの完成形ではなく、ブランドが育っていくための最初の入口です。
