僕が得意なのは「作る前と、作った後」|話を聞いて、情報を並べ直す仕事

SI — Structural Intelligence

「何が得意ですか?」と聞かれると、少し困ります。自分では、特別なことをしているつもりがないからです。Webを触る、文章を書く、情報を調べる、ページを作る、SNSを整理する。どれも、「これだけは誰にも負けません」というものではありません。

でも、これまで仕事をしてきて、少しずつ分かってきたことがあります。僕の強みは、「作ること」だけではない。むしろ、作る前と、作った後のほうに、得意なことがあるようです。

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話を聞いて、「何が問題なのか」を考える

相談を受けたとき、すぐに答えを出さないことがあります。「ホームページを作りたい」「SNSをどうしたらいい?」「ネットショップを始めたい」。そう言われたときに、そのまま作業の話に入るのではなく、少し話を聞きます。

なぜ、それをやりたいのか。今どこで困っているのか。誰に伝えたいのか。いま何が足りないのか。話しているうちに、最初に聞いた相談とは少し違うところに本当の問題が見えてくることがあります。僕は、そこを見つける時間がけっこう好きです。

バラバラな情報を、並べ直す

僕は、情報が散らかっている状態を見ると、整理したくなります。ページが増えすぎている。SNSで何を発信したらいいか分からない。サービスの説明が長くなっている。商品情報があちこちにある。そういう状態を見て、「いったん並べ直してみよう」と考えます。

情報を減らすこともあります。順番を変えることもあります。分けることもあります。逆に、足りない情報を見つけることもあります。ただ片付けるのではなく、「次に使いやすい状態」にする。これは、自分では比較的自然にやっていることです。

あわせて、僕が気になるのは「何を伝えるか」より「どう伝わるか」です。その情報を初めて見る人がどう受け取るのか、どこで迷うのか、何を知りたいのか。同じ内容でも順番を変えるだけで伝わり方が変わるし、言葉を少し変えるだけで分かりやすくなることもある。そして、「ゼロから作る」より「あるものを活かす」。すでにある商品、すでにある人、すでにある活動、すでにある情報を見て、「これ、もう少し違う見せ方ができないかな」と考える。眠っている情報を見つけて、組み合わせて、順番を変えて、すでにあるものの価値をもう一度見つける。これも、WebやECの仕事をしてきた経験とかなりつながっています。

「作って終わり」にしない

Webサイトは、公開したら終わりではありません。SNSも、投稿したら終わりではありません。ネットショップも、オープンしたら終わりではありません。実際に使ってみる、反応を見る、分からないところを直す、必要なら作り方を変える。そうやって、少しずつ育てていく。僕は、完成したものを渡して終わるより、「その後どう使うか」まで考えるほうが性に合っています。

考える、整理する、つくる、届ける、使ってみる、また考える。僕が興味を持つのは、この流れの中にある「間」の部分です。何を作るか決める前。作ったものをどう使うか考えるとき。情報がうまくつながっていないとき。そこに入って、一度整理する。僕は、「作る人」だけではなく、「考えて、整えて、動ける状態にする人」なのだと思います。

強みというと、特別な資格や技術、誰にもできない能力を想像するかもしれません。でも僕の場合は、もっと地味なものです。話を聞く、考える、情報を集める、整理する、順番を変える、言葉にする、形にする、そしてまた見直す。そういうことを、何度も繰り返してきた。だから今は、「何を作れるか」よりも、「何を整理して、どう動けるようにするか」のほうを考えるようになりました。

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