タブを開きすぎない。情報を集めることと、仕事を進めることは違う。
気がつくと、ブラウザのタブが増えている。
Webサイト。
参考記事。
Google検索。
SNS。
メール。
画像。
管理画面。
資料。
AI。
気になるページ。
あとで読むページ。
そして、気づけば画面の上に小さなタブがずらっと並んでいる。
「これ、何のために開いたんだっけ?」
そうなることもある。
僕もある。
むしろ、かなりある。
情報を集めることは、仕事をしている感じがする
Webの仕事をしていると、調べることが多い。
競合を見る。
事例を見る。
サービスを調べる。
料金を確認する。
文章を読む。
画像を見る。
SNSを確認する。
必要な情報を探す。
だから、ブラウザにはどんどん情報が集まってくる。
問題は、
「情報が集まっていること」と「仕事が進んでいること」は、同じではない。
ということだ。
調べていると、仕事をしている気になる
これは結構危ない。
何かを調べている。
記事を読んでいる。
比較している。
保存している。
メモしている。
だから、
「今日はかなり仕事をした」
と思う。
でも、成果物を見ると何も進んでいない。
文章は書かれていない。
ページもできていない。
決定もされていない。
ただ、情報だけが増えている。
情報収集には終わりがない
Webで調べようと思えば、いくらでも調べられる。
ひとつの記事を読む。
そこに出てきた言葉を検索する。
別の記事が見つかる。
さらに別の専門家が出てくる。
SNSを見る。
動画を見る。
口コミを見る。
また検索する。
気づけば30分。
1時間。
2時間。
それでも、
「まだ調べ足りない気がする」
となる。
情報には、自然な終点がない。
だから「ここまで調べたら決める」が必要になる
仕事では、
「全部分かってから決める」
ことは、ほとんどできない。
ある程度分かったら決める。
やってみる。
違ったら修正する。
そのほうが前に進む。
僕はWebサイトを作るときも、
「情報が100%揃ってから作り始める」
とは考えない。
必要なものを整理して、
今の段階で判断できるところから決めていく。
調査と判断は、別の仕事
ここは意識して分けたほうがいい。
調査は、
「何があるか」
を知ること。
判断は、
「自分はどうするか」
を決めること。
この二つを一緒にすると、いつまでも終わらない。
検索結果を100件見ても、
「で、うちはどうする?」
が決まらなければ、仕事は進まない。
タブが増えるのは、判断が残っているサインかもしれない
もちろん、タブが多いこと自体が悪いわけではない。
一時的に必要なら、いくらでも開けばいい。
でも、
「とりあえず開いておく」
が増えてきたら注意する。
そのタブは、
「まだ決めていないこと」
かもしれない。
参考にしたい。
あとで読む。
比較したい。
確認したい。
つまり、情報ではなく「未処理の仕事」が並んでいる可能性がある。
ブラウザが仕事のToDoリストになっていないか
タブを見れば、
「あれもやらなきゃ」
「これも確認しなきゃ」
と思い出す。
そうなると、ブラウザを見るだけで少し疲れる。
本来、ブラウザは仕事を進める道具なのに、
未処理案件を表示するボードになってしまう。
僕は「今必要か?」を考える
タブが増えてきたら、
「これは今必要か?」
と考える。
今必要なら残す。
あとで必要なら、ブックマークする。
もう必要ないなら閉じる。
迷うなら、一度閉じる。
閉じて困ったら、また検索すればいい。
Webの情報は、意外とまた見つかる。
「保存した」という安心感
情報を保存すると安心する。
ブックマーク。
スクリーンショット。
お気に入り。
Notion。
メモ。
Google Drive。
Evernote。
いろいろある。
でも、
保存したことと、
使えるようになったことは違う。
保存は、未来の自分への宿題になる
これは少し怖い。
「あとで読む」
という言葉は、
「未来の自分が読む」
という意味だ。
でも未来の自分は、今より忙しいかもしれない。
だから、保存する前に、
「本当に後で使うか?」
と一度考える。
情報を集めるなら、目的を決める
例えば、
「旭川のWeb制作会社を調べる」
だけだと、終わらない。
何のために調べるのか。
料金相場を知りたいのか。
サービス内容を比較したいのか。
自分のポジションを確認したいのか。
営業先を探したいのか。
競合を分析したいのか。
目的が違えば、見る場所も変わる。
「何を知れば、次に進めるか」
この質問はかなり使える。
全部知る必要はない。
次の判断に必要なことだけ知ればいい。
例えば、
「このサービスを導入するか決めたい」
なら、
機能を全部調べる必要はないかもしれない。
必要な機能があるか。
料金はいくらか。
今の環境で使えるか。
やめるとき困らないか。
まずはそこまででいい。
AIを使うと、さらに情報は増やせる
今はAIもある。
分からないことを聞けば答えてくれる。
比較もできる。
要約もできる。
アイデアも出せる。
文章も作れる。
これは本当に便利だ。
でも、AIを使えば使うほど、
「情報を増やすこと」と「決めること」
を分けたほうがいいと思う。
AIは、答えを増やす道具にもなる
例えば、
「ホームページの改善案を10個出して」
とAIに聞く。
10個出てくる。
さらに、
「20個」
と聞く。
もっと出てくる。
比較する。
また聞く。
さらに案が出る。
気づけば、
「どれをやればいいの?」
になる。
選択肢が多いことは、必ずしも良いことではない
選択肢が増えると、自由になる。
でも、同時に迷いやすくなる。
だから、AIを使うときも、
「たくさん出して」
だけではなく、
「今の状況なら、優先順位をつけて」
と聞く。
さらに、
「やらないことも決めて」
と聞く。
ここまでやると、AIが少し仕事の道具らしくなる。
僕はAIに「考える材料」を出してもらう
AIに全部決めてもらうつもりはない。
むしろ、
「自分が考えるための壁」
として使うことが多い。
自分の考えを投げる。
反対意見を出してもらう。
抜けているところを探す。
別の視点をもらう。
その上で、
「じゃあ自分はどうする?」
を考える。
この最後の部分は、自分でやる。
検索もAIも、道具
Googleも。
ブラウザも。
SNSも。
AIも。
全部、道具だ。
道具だから、
使えばいい。
必要なければ使わなくていい。
使いすぎたら減らせばいい。
道具そのものを目的にしない。
「調べる」から「決める」へ
仕事を進めるとき、
調査
↓
整理
↓
判断
↓
実行
という流れがある。
調査だけを繰り返していると、
ずっと最初の段階にいる。
だから、
「もう十分調べた」
と決めることも仕事になる。
完璧な情報は、なかなか来ない
Webサイトを作るときも、
「全部決まったら公開しよう」
と思っていると、いつまでも公開できない。
もちろん、最低限必要な情報はある。
でも、
完璧な状態を待つ必要はない。
まず出す。
使ってもらう。
反応を見る。
直す。
その繰り返しで育てる。
Webサイトは「完成品」ではなく「仕事の道具」
ここは僕がWeb制作で大事にしているところだ。
サイトを作ること自体がゴールではない。
サイトを使って、
知ってもらう。
問い合わせてもらう。
商品を見てもらう。
予約してもらう。
活動を理解してもらう。
次の行動につなげる。
そこまでが仕事だ。
情報を整理することは、減らすことでもある
サイトに情報を追加する。
ページを増やす。
文章を増やす。
機能を増やす。
それだけでは整理にならない。
必要な情報を残す。
不要な情報を減らす。
順番を変える。
名前を変える。
行き先を明確にする。
こういう作業も整理だ。
情報が多いサイトほど、親切とは限らない
全部載せておけば親切。
これは半分正しくて、半分違うと思う。
必要な情報が見つからなければ、
情報があること自体が意味を持たない。
だから、
「何があるか」
だけではなく、
「必要な人が必要な情報にたどり着けるか」
を見る。
タブも同じ
画面いっぱいにタブがある。
情報はたくさんある。
でも、
必要なものが見つからない。
それなら、情報が多すぎる。
少し閉じる。
少し整理する。
必要なものだけ残す。
それだけで、仕事がしやすくなることがある。
情報は「持っている量」より「取り出せる状態」が大事
これはファイル管理でも同じ。
1000個の資料がある。
でも必要な資料が30秒で見つからない。
それなら、資産としては使いにくい。
逆に、必要な資料がすぐ見つかる。
どこに何があるか分かる。
名前が統一されている。
これなら、少ない資料でも強い。
だから「整理」は、見た目をきれいにすることではない
フォルダがきれい。
タブが少ない。
デスクトップにアイコンがない。
それだけではない。
「次に何をすればいいか分かる」
これが、僕にとって整理の一つの基準だ。
迷わない状態をつくる
今日やることが分かる。
必要な資料が分かる。
使う道具が分かる。
どこまで終わったか分かる。
次に何をするか分かる。
これだけでも、仕事はかなり楽になる。
「検索する時間」を減らすより「迷う時間」を減らしたい
検索そのものは悪くない。
必要なものを探すのは普通だ。
問題は、
何を探せばいいか分からない。
どこを見ればいいか分からない。
見つけたけど、どれを選べばいいか分からない。
この状態だ。
だから僕は、
検索速度より、
「検索する前の整理」
のほうが大切な場面があると思っている。
まず問いを決める
検索する前に、
「自分はいま何を知りたいのか?」
を一言にする。
これだけで、検索結果の見え方が変わる。
AIに聞くときも同じ。
質問が曖昧なら、答えも広がる。
問いが具体的なら、答えも使いやすくなる。
道具が進化するほど、使う側の整理が大事になる
昔より、圧倒的に便利になった。
検索できる。
動画で学べる。
AIに聞ける。
クラウドに保存できる。
スマートフォンからアクセスできる。
どこでも仕事ができる。
でも、
便利になったから迷わなくなるわけではない。
むしろ、
「できること」が増えたことで、
「何をするか」
を決める必要が大きくなった。
道具は、選択肢を増やす
人間は、目的を決める。
この順番を逆にしないほうがいい。
AIがあるからAIを使う。
便利なアプリがあるから導入する。
新しい機能があるから使う。
それでは、道具に仕事を決められてしまう。
「こうしたい」
↓
「そのためには何が必要か」
↓
「そのための道具は何か」
この順番なら、道具に振り回されにくい。
タブを閉じるのは、仕事を捨てることではない
最後に、これは自分にも言い聞かせている。
タブを閉じる。
記事を読むのをやめる。
検索を終える。
AIへの質問を止める。
それは、
「もう何も考えない」
ということではない。
むしろ、
「ここからは自分で決める」
ということなのかもしれない。
情報を集める。
考える。
整理する。
決める。
つくる。
動かす。
この流れを止めないために、道具を使う。
だから今日は、
タブをひとつ閉じようと思う。
「あとで読む」と思った記事を、
本当に必要か考えてみる。
保存した情報を、
使うものと使わないものに分ける。
AIに聞こうとしていたことを、
一度、自分で考えてみる。
そして、
「じゃあ、次に何をする?」
を決める。
仕事が進むのは、
情報が増えたときではない。
次の一歩が決まったときだ。
タブを開くことより、
ひとつ閉じること。
検索することより、
ひとつ決めること。
そんな小さな整理も、
立派な仕事の道具の使い方だと思っている。