小さな事業について考えていると、「検索される」ということが気になってきます。たとえば旭川でパン屋さんを探している人なら、「旭川 パン」「旭川 ランチ」「旭川 美容室」などと検索するかもしれません。もちろん全員が検索するわけではありませんが、「旭川+○○」という検索を考えることには、小さな事業にとって意外と大きな意味があります。
検索は「今ちょうど探している人」との出会い
SNSの発信をしているとフォロワー数が気になります。でも実際の商売では、店を知らなかった人が「旭川でランチできるところないかな」と検索して初めて店を知る、という出会いがあります。これはフォロワーではありませんが、「今ちょうど探している人」です。マーケティングでは「認知」が大切と言われますが、小さな事業の場合、全国の人に名前を覚えてもらう必要はありません。「今、このサービスを探している人に見つけてもらう」ことのほうが重要な場合があります。そのときに出てくるのが、旭川、東川、東神楽、美瑛、上川といった地域名です。
「旭川」を入れれば検索される、という話ではない
ここは勘違いしやすいところです。ホームページに「旭川」という言葉を繰り返せば上位に出る、そんな単純な話ではありません。検索する人が何を知りたいのか、その情報が掲載されているのか、場所は分かるのか、営業時間は分かるのか、何を提供しているのか分かるのか。そうした基本的な情報の積み重ねが大切です。検索対策とは、キーワードを増やすことではなく「探している人が知りたいことを、ちゃんと置いておく」ことでもあります。
「旭川 パン屋」と検索する人が本当に知りたいのは、言葉の意味ではありません。どこにあるのか、今日営業しているのか、何時までなのか、どんなパンがあるのか、駐車場はあるのか。検索キーワードの裏側には必ず目的があります。だから「どんなキーワードを入れよう?」だけではなく、「この言葉で検索する人は、何を知りたいんだろう?」と考えたほうがいいのです。
地域名は「入口」にすぎない
「旭川」で見つけてもらっても、それだけで選ばれるわけではありません。検索結果からホームページを開き、InstagramやGoogleマップを見て、写真や口コミ、営業時間を確認して、「ここに行ってみよう」となる。検索は入口の一つにすぎず、検索されることと選ばれることは別の問題です。ここを分けて考えると、Webの整理もかなり楽になります。
小さな事業ほど「地域名+何屋さんか」を明確にしたいところです。「旭川の○○専門店」「旭川近郊で○○を提供しています」というように、地域と活動の関係を自然に伝える。すべての文章に無理やり「旭川」を入れる必要はありません。「旭川発」という言葉も、それだけでブランドにはなりません。何を作っているのか、なぜ作っているのか、地域とどう関わっているのかという中身があって、初めて意味が生まれます。
まとめ
検索対策を考えることは、「初めて知った人に、自分の活動をどう説明するか」を考えることでもあります。何屋さんなのか、誰のためなのか、どこでやっているのか、何が特徴なのか、どう利用できるのか、問い合わせはどこからなのか。この整理が進むと、結果として検索にも強くなります。何万人に知られることを目指さなくても、必要な人が必要なタイミングでちゃんと見つけられる。まずはそこからでいいのです。
